漫画実写化ブームに終止符? トドメを指すのは『ONE PIECE』か『幽☆遊☆白書』か

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2023年にNetflixで配信予定の実写ドラマ版『ONE PIECE』の新ビジュアルが5月29日に解禁された。しかし、ファンの間では爆死予想が圧倒的だ。

ドラマ版「ONE PIECE」を巡っては、今年2月に麦わらの一味の5人の後ろ姿が公開されて話題になったばかり。

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今回は新たに、麦わらの一味が乗る海賊船ゴーイングメリー号の新ビジュアルが解禁された。

「実写版を巡っては原作者の尾田栄一郎が、作品にかける熱い思いを直筆レターで公開。2016年から企画がスタートし、自身が納得できなかったら公開を延期することをNetflix側と約束したことを明かしています」(アニメ・漫画ライター)

ところが船のシンボルである舳先の羊に、「ONE PIECE」ファンからは《コレジャナイ感がすごいな…》《キモ過ぎだろ》《そこそこ期待してたんだけどメリー号みて流石に「違うだろ!!!」って叫んだ》《コメディとして見るには最高に期待値高い》といった不満が寄せられている。

爆死続きの漫画実写化作品

「人気漫画の実写化は、言わずもがな、失敗しがち。伝説のクソ映画『デビルマン』や『ドラゴンボール』などを引き合いに出し、不安視する声も上がっています。

発表済みの実写版キャストと、原作のキャラクターがかなり違ってることも批判の対象になっています。尾田が変に妥協していなければいいのですが…」(同・ライター)

Netflixは23年12月に実写ドラマ版『幽☆遊☆白書』の配信も控えている。また、『僕のヒーローアカデミア』も実写映画として制作が進められている。

しかし、どちらもドラマ版「ONE PIECE」と同様に、原作ファンの間では爆死予想が大判だ。

「日本のアニメ映画が世界でヒットを飛ばす一方で、実写作品は爆死続きです。ドラマ版『ONE PIECE』にも出演している新田真剣佑が主演の実写版『聖闘士星矢』も今年公開され、爆死しました。

漫画原作ではありませんが、Netflixでは2021年に海外でも人気の高い名作アニメ『カウボーイビバップ』をドラマとして実写化。しかし、大不評だったため、1シーズンで打ち切りになりました。

このような例を挙げるまでもなく、漫画の実写化に反対ならば作品を観なければいいのですが…」(同)

ストリーミングサービスが一般的になった現在、アメリカでは二次使用料を巡って、脚本家がストライキを起こしている。

昨今はピークTV時代の終焉が囁かれているが、日本漫画の実写作品は、どのようにお茶の間へ届くのだろうか。

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