イチロー、キャプテン論を語る「資質に欠けていると言われる」「でもリスクを取らないと成果が出ない」

(C)まいじつ

シアトル・マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が、11月14日に行われた「ワコール『Team CW-X』発足イチローさんキャプテン就任記念発表会」に出席した。

イチロー氏が愛用しているコンディショングウェアブランド「CW-X」を展開する株式会社ワコールは同日、身体を動かす人のコンディショニングをサポートする「Team CW-X」を発足。イチロー氏のチームキャプテン就任を発表した。

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発表会に登壇したイチロー氏は川西啓介社長に向かって開口一番「いいんですか? キャプテンやったことないんですよ。キャプテンの資質に欠けていると言われているんですよ。ハイリスクですよ」とイチロー節を炸裂させる。

しかしその後「でも、リスクを取らないと成果が出ないですからね。頑張ります」と就任を引き受けた。

キャプテン就任を記念して、展示されるイチローマネキンをまじまじと見つめると「人からはこう見えているんですね。リアルですね。足の筋肉しっかりしていませんか? もっと細いイメージなんだけど…」と感想を述べた。

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マネキンを作るため、高額な130台のカメラに360度囲まれて撮影。カメラとの距離が近いため「全力で振るわけじゃないけど、バットを振るときに周りの人が『あー』って(慌てて)言うんですよ。それが印象的でした」とのエピソードを明かした。

「僕はキャプテンとして責任を持ちたい」

この日、「Team CW-X」の副キャプテンを務めるスケートの高木美帆選手は動画で出演し、イチロー氏に「シーズンオフにキャッチボールしてほしい」とお願い。しかし、イチロー氏は「言葉って響いてくる人と、そうでない人がいる。あれってなんですかね?」と発言し、周りを慌てさせる一幕も。

だが続けて「僕はキャプテンとして責任を持ちたい」と話し、「僕の考え方ですよ。『チームにはリーダーが必要』とよく言われます。でも僕は『いいチームメイト』が必要だと思う。リーダーが引っ張っていくのは一般的。でもついて来る人がそこに共感してくれないとダメでしょ」と持論を展開した。

聞いていた「Team CW-X」PR大使の『フィッシャーズ』のリーダー・シルクロードは「リーダー論が響きました」と深くうなずいた。

最後にイチロー氏は「人ってやりたいことが違う。人それぞれでいい。それで歳を重ねる。最終的には元気でいたい」「キャプテンとして(自身が)残念な形になるとがっかりなので、僕も日々錆びないように。この3年間でいまが一番いい。年齢との戦いは必ずありますが、前に進みたい」とメッセージを送った。

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