『ゴールデンカムイ』304話 尾形の“告白”に揺れる読者「がっかり」「これは嘘だ」

『ゴールデンカムイ』304話 尾形の“告白”に揺れる読者「がっかり」「これは嘘だ」

『ゴールデンカムイ』28巻(野田サトル/集英社)

1月27日発売の『週刊ヤングジャンプ』9号に、大人気サバイバルバトル漫画『ゴールデンカムイ』の第304話『歴史』が掲載された。これまで一貫してミステリアスな存在として描かれてきた尾形百之助の心中が明かされ、ネット上で大きな反響を呼んでいる。

※『ゴールデンカムイ』最新話の内容に触れています

戦場と化した函館行きの汽車にて、久方ぶりの対面を果たした尾形と鶴見中尉。そこで尾形は鶴見が事実上敗北していることを告げ、自分の目論見を明かす。それは、父と同じ「第七師団長」の肩書を手に入れるという筋書きだった。

ただし、尾形を突き動かしているのは権力欲ではない。鶴見いわく、尾形は暗躍によって「第七師団長」の座につくことで、それが偽物でも成り上がれるものだと証明したいのだという。どうやら尾形は、母を捨てた男やその息子を見返すために、鶴見を利用しようとしているようだ。

尾形はかつて「第七師団」の師団長だった花沢幸次郎中将と尾形トメを両親にもつ。しかしいわゆる“妾の子”であり、実質父から捨てられたような形となったことで、強い憎しみを抱いていた。今回の描写が本音だとすれば、尾形が「第七師団」を翻弄してきた理由は復讐心だったことになる。

謎多き男・尾形の本性とは…

あらためて尾形の目的が明かされたわけだが、ネット上では《このたびの急展開に衝撃を受けながら少しがっかりしている自分もいる》《トリックスター的な動きが中尉の気を引くためってのはちょっとがっかりした》《尾形、嘘だよな? お前はそんなちっぽけな男ではないよな?》といった声も。

これまで尾形はさまざまな陣営から離反し、読者の予想もつかない行動をとってきた。ポーカーフェイスで真意を語ることもなかったため、その内面について想像がふくらんでいた状態だ。それだけに、意外と理解しやすい理由が告げられたことで拍子抜けした読者が多いのだろう。

ただ、尾形がこれだけで終わる器ではないと信じている人も多い。《尾形の目的と過去と本心がたったの数ページのはずがない。間違いなく演技》《これは嘘だ。きっと本心はまだ奥に隠しているんだ》といった推測が上がっている。

たしかにひねくれものの尾形が、鶴見に本音をすべて打ち明けるとも思えない。胸の内に何かを秘めている可能性は、十分ある。どんな風に読者の予想を裏切ってくれるのか、非常に楽しみだ。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『ゴールデンカムイ』28巻(野田サトル/集英社)

◆過去の「ゴールデンカムイ」レビューはこちら

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