
『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)
国民的冒険アニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の第1009話『ササキの猛攻 装甲部隊VSヤマト』が、2月6日に放送された。そこでカイドウの娘・ヤマトが放った“とあるセリフ”をめぐり、人気ユーチューバー『コムドット』のファンたちが奇妙な反応を示しているようだ。
※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています
「飛び六胞」のササキに追われている、モモの助とシノブ。ヤマトは自らが盾となり、彼らを守ることを誓う。しかしヤマトたちの前に、盾を持った大勢の「装甲部隊」が立ちふさがる。
するとヤマトは強行突破するべく、「道をあけろー!」と叫びながら、勇ましく装甲部隊へと突撃していく。しかしさすがに多勢に無勢だったようで、モモの助を庇って返り討ちに。さらなるピンチに陥る中、フランキーの助けが入るのだった──。
\ #ワノ国編 アニメ放送情報!/
アニメ『ONE PIECE』1009話「ササキの猛攻 装甲部隊VSヤマト」は2月6日(日)朝9:30より放送
果敢に戦うヤマトの前に〝飛び六胞〟ササキが立ちはだかる! ヤマトの雄姿をお見逃しなく!
※地域により放送日時が異なります#ONEPIECE pic.twitter.com/UIdUnNB2tW— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) February 5, 2022
ヤマトの活躍が描かれる回となったが、そこで注目を集めたのは「道をあけろー!」というセリフ。「コムドット」のファンたちは、《ヤマトにこのセリフってことは、尾田さんコムドット知ってて草》《ワンピース見てたら、ヤマトが「道をあけろー!」って叫んでて、コムドットかと思った笑》《ヤマトが「道を空けろ!!」って言ってる。コムドット!?》とにわかに盛り上がっていた。
勘違いではしゃぐ「コムドット」ファン
なぜこのような事態に陥ってしまったのだろうか。コトは2020年12月9日にさかのぼる。その日、「コムドット」のリーダーである“やまと”は、ツイッター上で《【宣戦布告】全YouTuberに告ぐ コムドットが通るから道をあけろ 俺らが日本を獲る》と、とてつもなくカッコいい宣言していた。
【宣戦布告】
全YouTuberに告ぐ
コムドットが通るから道をあけろ
俺らが日本を獲る pic.twitter.com/iUVpaFA8zP
— コムドット やまと (@comyamato0515) December 9, 2020
この発言が炎上騒動を招いたことはさておき、たしかに今回ヤマトが発したセリフと「道をあけろ」という部分がかぶっていることは事実。「コムドット」ファンは脊髄反射的にやまとのツイートを連想し、『ONE PIECE』もとい作者・尾田栄一郎が影響を受けていると考えたのだろう。
とはいえ冷静に振り返ってみると、ヤマトのセリフはアニメオリジナルではなく、原作にも存在した模様。その話が描かれた第996話は、2020年11月に発売された『週刊少年ジャンプ』に掲載されている。つまり「ONE PIECE」の方が若干早いため、時系列だけ見ると「コムドット」がパロディーしたことになるだろう。
そもそも「コムドット」のメンバーは「ONE PIECE」ファンを公言しており、YouTube上でもさまざまな「ONE PIECE」ネタの動画を投稿している。本当にヤマトのセリフが元ネタだったのかは不明だが、少なからず影響を受けているのかもしれない…。
文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)