ジャンプ打ち切りは“8週”で決まる!? 作家が明かしたアンケートの舞台裏

ジャンプ打ち切りは“8週”で決まる!? 作家が明かしたアンケートの舞台裏

ジャンプ打ち切りは“8週”で決まる!? 作家が明かしたアンケートの舞台裏 (C)PIXTA

人気のない漫画が次々と打ち切られていく『週刊少年ジャンプ』。そこで連載している漫画家たちは、大きな苦悩を抱えているようだ。昨年打ち切りとなった『NERU -武芸道行-』の作者・比良賀みん也も、コミックスのあとがきでその心境を明かしていた。

打ち切り宣告が届いた後の苦悩

「NERU -武芸道行-」は、昨年7月から11月にかけて連載されていた格闘漫画。武芸の達人だった祖父に憧れる主人公が、武芸専門学校で活躍する姿を描くストーリーだった。当初は格闘漫画の名作『刃牙』を思わせると話題になったが、次第に人気は落ちていき、打ち切りにいたっている。

そんな同作のコミックス3巻で、比良賀は打ち切りが決定した後の内情を告白。もともと最終話の3~5話ほど前に打ち切り宣告が来ると思っていたそうだが、実際にはそれよりもはるかに前の時点で終わることが決まったという。

打ち切りが決定した後に執筆に集中するのは厳しかったようで、比良賀は「終わると決まってからが本当に長かった…」と苦悩を訴えている。なお、打ち切り決定後にアンケートが伸び始めたそうだが、判断が覆ることはなかったらしい。

思いがけない告白は読者にもショックを与え、《NERUの3巻を読んだんだけど、あとがきが苦しくてたまらない》《あとがきで絶句。闇が深すぎる…太刀打ち出来なかった…。くやしい。涙滲む》《NERU3巻のあとがき読んでやっぱ集英社ってクソだなって思った》と同情の声が相次いでいた。

打ち切りが決まるのはどのタイミング?

かつて「ジャンプ」では、10話前後で切り捨てられる漫画が多かったが、近ごろは減少傾向にある。ただし、それは猶予が延びただけで、打ち切り宣告の早さは変わっていないのかもしれない。

実際、序盤からストーリーが大きく転換する作品は多い。たとえば、『アイテルシー』は典型的な例だろう。作者の稲岡和佐は当初、1話ごとにツイッターで告知を投稿していたが、第7話掲載後から休止。続く第8話でストーリーが急転したため、「稲岡が7話で打ち切りを宣告された」と勘繰る声もある。

また、「NERU -武芸道行-」はおそらく12話より前に打ち切りが宣告されたと思われるのだが、このタイミングには「ジャンプ」のアンケートシステムが関係しているかもしれない。

「ジャンプ」では読者アンケートと掲載順が連動するとされているが、その結果が反映されるタイミングについては諸説ある。有力な説は、8週のアンケート結果の平均値が掲載順に影響するというものだ。そう考えると、最短で8週目あたりで打ち切りが検討されてもおかしくはない。

いずれにしても、掲載順が落ちてからアンケートを出すのは手遅れだということ。琴線に触れた漫画は、ためらわず全力で応援したほうがよさそうだ。

文=野木

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