“ギア5”は原点回帰?『ONE PIECE』1045話ルフィの戦闘シーンに賛否

“ギア5”は原点回帰?『ONE PIECE』1045話ルフィの戦闘シーンに賛否

『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)

4月4日発売の『週刊少年ジャンプ』18号に、『ONE PIECE』の第1045話『NEXT LEVEL』が掲載された。いよいよルフィが新形態「ギア5」での戦闘を繰り広げたのだが、一部の読者からは「ノリがキツい」という声が上がっている。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

「ゴムゴムの実」の真の姿である「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”の能力に覚醒し、それを「ギア5」と名付けたルフィ。今回はその能力を惜しみなくふるい、カイドウに挑んでいった。

ルフィは竜に変身したカイドウによって丸呑みにされるのだが、危機感なく体の中で暴れまわり、勢いよく口から飛び出してくる。さらにカイドウの体で縄跳びを行ったり、空中で手足を回転させて車のように空を走ったりと、アクロバティックな技を披露していく…。

その描写はまるでギャグ漫画と見まがうようなテンション。カイドウも意表を突かれたようで、こんな戦闘は見たことがないと驚嘆していた。

しかし、そんな“自由な戦闘”を快く思わなかった読者も多かったようで、ネット上では《5で戦うたびにギャグみたいになるのやだ》《今後、ギア5になる度、足がグルグルしたり、目ん玉飛び出たり、ギャグ漫画みたいな描写になるのはきっついです》《ルフィのギア5やばすぎる。もう別の漫画だよ。今後も強敵と戦う時はこんな感じになるのか?》《ギア5、ギャグギャグの実の能力者かよと。長い長いワノ国編のラストバトルがこれとは…。ワンピは人間ドラマを読んでるからバトル描写の面白さは求めてないけども、さすがにこれは…》と非難の声が上がっている。

戦闘中のギャグ描写は原点回帰?

おそらくファンの反応が厳しかったのは、緊張感のあるバトルが期待されていたからだろう。カイドウとルフィの戦いは、2018年から始まった4年に及ぶ「ワノ国編」の集大成。国民たちの貧困や迫害、将軍・オロチと侍たちの因縁など、シリアスな背景が長々と綴られてきた。その決着がかかっているため、読者がシリアスなバトルを望むのも当然といえる。

とはいえ、ボス戦でギャグっぽい描写を入れるのは今に始まったことではない。古くからの「ONE PIECE」ファンはギア5を“原点回帰”と捉えているようで、《ギア5って初期のルフィみたいな戦い方でエモい》《楽しく闘ってる姿は原点回帰した感じで良き!》《俺がワンピースのアニメ1話を見たときにこんな感じに戦う話か?って思ったことをやってくれてる。すごく懐かしい気持ち》《2年後のルフィが逆に戦闘がふざけて無さすぎなんよ。戦闘中にふざけてこそルフィやろ》《デザインは正直あまり好みじゃないけど戦闘スタイルは大好き。東の海編の破天荒で明るい初期のルフィが好きな人はみんな好きだろ》といった声も上がっていた。

たとえば初期に描かれた「東の海編」のアーロン戦では、ルフィがアーロンの歯を入れ歯にして「おれもキバ!!!」と言い放ったり、「ゴムゴムの網」でアーロンを捕らえ、「漁業! 漁業!」と言ったりするシーンが。

また、「空島編」でも見聞色の覇気で動きを読むエネルに対して、脳みそを空っぽにする「ゴムゴムのボー」で対抗。エネルの攻撃を躱すも、ボーっとしているため攻撃できないことに気づき、ナミからツッコミを受けるシーンがあった。

物語がシリアスになるにつれ、こうした描写は減りつつあったのだが、「ギア5」は初期のルフィの戦闘スタイルに近い。「ONE PIECE」ファンにとって、どこから見始めたかによって評価が分かれるのかもしれない。

文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)

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