藤本タツキ『さよなら絵梨』の意外な元ネタ!『ダークナイト』にバンクシーも…

藤本タツキ『さよなら絵梨』の意外な元ネタ!『ダークナイト』にバンクシーも…

藤本タツキ『さよなら絵梨』の意外な元ネタ!『ダークナイト』にバンクシーも… (C)PIXTA

現在、国内外で最も注目されている漫画家の1人・藤本タツキ。4月11日に『ジャンプ+』で公開された新作短編『さよなら絵梨』も、大きな話題を巻き起こしている。今回はそんな同作に隠された“元ネタ”の数々について、事細かに検証を行っていこう。

※「さよなら絵梨」の内容に触れています

同作は男子高校生・伊藤優太と、ミステリアスな少女・絵梨によるボーイミーツガール的な物語。「映画を撮る」という行為をめぐって、主人公たちの奇妙で輝かしい日々が描かれていく。

そんな同作の元ネタとして、最も多く指摘されているのが、2008年に公開されたスウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』だ。同作はエリと呼ばれる吸血鬼の少女との、美しくも残酷なボーイミーツガール。詳しくは説明を避けるが、「さよなら絵梨」はヒロインの名前だけでなく、設定面でも似ているほか、「映画の永遠性」というテーマまでかぶっている。

また、主人公がもつスマートフォンカメラのPOVで物語が進んでいく点については、ホラー映画『ブレアウィッチプロジェクト』との類似性を感じられる。手持ちカメラを使ったモキュメンタリーの金字塔なので、映画好きの作者が認知していなかったはずはないだろう。

そして「全編スマートフォン撮影」で映画を作成することについては、2015年の映画『タンジェリン』を連想せざるを得ない。この映画は3台の「iPhone 5s」によって撮影された作品だった。

さらに日常のあらゆるシーンを映像に撮り続ける主人公の姿は、かのバンクシーが初監督を務めたモキュメンタリー『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』に登場する、ビデオ撮影中毒の男にそっくり。はたまたラストの爆破シーンは『ダークナイト』のジョーカー、映画を見るシーンは『ニュー・シネマ・パラダイス』や『エド・ウッド』、『ノッティングヒルの恋人』…などと、さまざまな元ネタの考察が行われている。