『スマブラ』は“格ゲー”なのか!? 制作者やプロゲーマーたちの見解は…

『スマブラ』は“格ゲー”なのか!? 制作者やプロゲーマーたちの見解は…

『スマブラ』は“格ゲー”なのか!? 制作者やプロゲーマーたちの見解は… (C)PIXTA

誰もがよく知る任天堂の大ヒット作、“スマブラ”こと『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ。競技性が高くオンライン大会なども盛んに行われているが、ゲームファンの間では「格ゲーかどうか」をめぐる議論が交わされているようだ。

一見すると格ゲーっぽいゲーム性

「スマブラ」は、任天堂やサードパーティーのソフトに登場するキャラクターたちによる対戦アクションゲーム。キャラクター固有の技を繰り出し、相手にダメージを与えるというゲーム性だけ見れば、格ゲーに分類してもいいように思える。

一般的な格ゲーは、キャラクターが1対1で殴り合うイメージで、「スマブラ」も大会などの“ガチ”な試合では、余計な要素をなくしたタイマンバトルが行われることが多い。ガードや投げといった要素もあるので、なおさらゲーム性は近いだろう。

実際に「スマブラ」を格ゲー扱いする人も多いのだが、その一方で《スマブラは格ゲーじゃない。これに関しては異論は認めない》《大昔から勘違いされてるけどそもそもスマブラは格ゲーじゃない》《スマブラが格ゲーっていってる奴って、他の格ゲーやったことあるのかな》と反発する声が多いのも事実だ。

生みの親やプロゲーマーの認識は?

では、「スマブラ」の制作者はこの論争についてどんな認識を持っているのだろうか。同シリーズのディレクターとしてお馴染みの桜井政博氏は、2018年12月に公開された『電ファミニコゲーマー』のインタビューで興味深い発言を行っていた。

桜井氏によると、もともと「スマブラ」のプロタイプを制作していた時期には、対戦格闘ゲームへの「アンチテーゼ」という意識があったそう。コマンド入力が複雑化していき、反射神経を競い合うようになった格ゲーに対して、状況に適応する「アドリブ性」を軸としたゲームを目指したという。

また、「スマブラ」はかつて格闘ゲームの世界大会「EVO」の種目となっていたが、2022年には任天堂の意向で不参加となっている。制作者側としては、格ゲーとは別ジャンルとして展開していきたいのかもしれない。

こうした状況が、「スマブラ格ゲー論」を否定する1つのソースとなっていることは確か。ただ、制作者の発言などが必ずしも正答というわけでもない。むしろ実態としては、プレイヤーたちがどう考えているかの方が重要だろう。

『ストリートファイター』シリーズなどで知られるプロ格ゲーマーのときど氏は、以前『Mildom』の配信でこの問題に言及。知人の「スマブラ」ゲーマーから「スマブラは格ゲーだと思うか」と尋ねられ、「俺はやんないけど、別にまあ格ゲーとしてみんな思ってると思うよ」と答えたことを明かしていた。

いずれにせよ、競技人口はともかくカジュアルなユーザーの数でいえば「スマブラ」の方が圧倒的に多いはず。もはや格ゲー云々にこだわらず、「スマブラ」という1つのジャンルとして扱った方がいいのかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部

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