アニメ『SPY×FAMILY』に違和感…第3話“殺人者”の家族団らんシーンが物議

アニメ『SPY×FAMILY』に違和感…第3話“殺人者”の家族団らんシーンが物議

『SPY×FAMILY』9巻(遠藤達哉/集英社)

『少年ジャンプ+』の人気漫画を原作としたアニメ『SPY×FAMILY』(テレビ東京ほか)の第3話『受験対策をせよ』が、4月23日に放送。ほのぼのとした家族団らんのシーンが描かれる一方、その裏に隠された“皮肉”が話題を呼ぶこととなった。

※アニメ『SPY×FAMILY』の内容に触れています

かりそめの妻として、ヨルが新たな家族の一員に。これにてスパイに殺し屋、超能力者による奇妙な生活が幕を開けるのだった。

今回はアーニャが名門「イーデン校」に入学するため、面接試験の準備をスタート。しかしヨルとアーニャはまともに受け答えできなかった。そこでロイドは、家族の“共通認識”を作るため、外へ出かけることを提案する──。

今回描かれたのは、ロイドたちが家族として歩み始めるほのぼのとしたエピソード。そこで思わぬ地雷となったのが、冒頭で描かれた「家族団らん」のシーンだ。

かわいらしい絵柄で3人が机を囲んでいるイラストが描かれており、それぞれにこやかな笑顔を浮かべている。しかしその机の下には、物騒な仕事道具や、これまで手にかけてきた人間の死体と思わしきものが描かれていた。

「人殺し」をどう解釈するべきか

ヨルは殺し屋、ロイドはスパイという裏の顔を持っており、これまでに大勢の敵対勢力を手にかけてきたことがうかがえる。「家族団らん」のシーンは、彼らの平穏な日常が“罪”の上に成り立っていることを示すものだろう。

そんな皮肉を目の当たりにした視聴者たちは、《ぱっと見はいい感じの家族に見えるやつ…足元は…》《足元に死者だらけ》《死体が転がってる》と反応している。

そもそも同作に関しては、主要キャラが「人殺し」であることに違和感を抱く人が以前から存在していた。SNS上では、《なんか人殺ししてるキャラが主人公なのにギャグやってるの変やわ》《ゆるゆる家族愛コメディ物にしてるけど両親大量殺人鬼は流石にやばいだろ》《スパイファミリーは主役らの殺人行為などの悪性が漂白されている印象を受けあまりハマれなかった》《ヨルが人殺しまくって顔色ひとつも変えないのやっぱ気になるな》といった意見が見られるようだ。

その他、ヨルやロイドに敵対する人々の命について、「軽く扱われている」といった指摘も。たしかにいくら命を奪ってもシリアスな展開にならないのは、いささか違和感を与える描写だと言える。

もちろん作品自体のノリがコメディーなので、こうした描写も深く考えるものではないのだろう。ただ、アニメ化するとどうしても世界観がリアルに見えてくるもの。今後、同じような意見がもっと増えてしまう可能性もあるかもしれない…。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『SPY×FAMILY』9巻(遠藤達哉/集英社)

◆過去のアニメ「SPY×FAMILY」レビューはこちら

【あわせて読みたい】