アニメーターは万国共通で貧乏? 中国アニメの「高給神話」はデマだった…

アニメーターは万国共通で貧乏? 中国アニメの「高給神話」はデマだった…

アニメーターは万国共通で貧乏? 中国アニメの「高給神話」はデマだった… (C)PIXTA

日本ではアニメーターの収入が低いことが常々問題視されてきた。そこで最近、中国のアニメーターが「日本より高給」だとするデータが出回っていたのだが、信ぴょう性は怪しい模様。むしろ、日本よりも待遇が厳しい可能性すら浮上している。

日本と中国のアニメーター事情

5月21日の『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日系)では、日本のさまざまな物価を外国と比較するという企画を放送。その中で、日本と中国のアニメーターの収入格差に関する話題も取り上げられた。

番組で紹介されたデータによると、中国のアニメーターの平均月収はすでに日本を追い越しているとのこと。具体的には、国内アニメーターの平均月収が19万円であるのに対して、中国は54万円だという。もしこれが事実だとすると、中国のアニメーターは日本と比べて約3倍もの収入を得ていることになる。

衝撃的なデータに、視聴者からは《日本を代表する文化なのでアニメーターをもう少し大切にしてほしいですね》《頼むから給料あがる構造にしてあげて》《あんなに素晴らしいもの作ってるのにアニメーターをなめてるでしょ!》《えぐいな、そら海外に人材流れるわ》といった反応が続出していた。

中国でも厚待遇なのは一握り?

しかし放送後、SNS上では実際に中国で働いているアニメーターたちから異論が噴出。あるアニメーターによると、どうやら52万円という額は中国でもトップクラスのアニメーターが得ている収入とのこと。中国の業界全体の平均月収は10万円前後で、なかには月収5万円というアニメーターも少なくないようだ。

また別のアニメーターは、これほどの収入を得ている人は少なく、ほとんどが19万円未満だと暴露。現地の求人情報の画像を添付し、アニメーターの中でもトップクラスに稼いでいるのは、ゲームアニメーターという別の業界の話だと明かしていた。

実情はともかく、一部のアニメファンが気にしていたのは、地上波の放送で“他人事”のように国内アニメ産業が叩かれていたこと。そもそも日本のTVアニメは「製作委員会方式」で、テレビ局も出資役として一枚嚙んでいることがほとんど。構造的にいえば、アニメーターの低賃金にテレビ局も関与している。

そのため件の番組に関しては、《これをアニメーターを搾取してるサイドのテレビで流したのか。ずいぶんと恥知らずだな》といった声も。待遇改善に向けて、業界一丸となって努力してほしいものだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

【画像】

golubovy / PIXTA

【あわせて読みたい】