中国VTuberグループ“搾取”で崩壊!? 語り継ぐべき『ゲーム部プロジェクト』の意思…

中国VTuberグループ“搾取”で崩壊!? 語り継ぐべき『ゲーム部プロジェクト』の意思…

中国VTuberグループ“搾取”で崩壊!? 語り継ぐべき『ゲーム部プロジェクト』の意思… (C)PIXTA

中国の『A-SOUL』というVTuberグループが、キャストに対する“搾取”によって炎上。日本のVTuber業界にとっても決して他人事ではなく、かつて同じような問題で騒動になった『ゲーム部プロジェクト』を思い出す人も多いようだ。

大人気VTuberグループが崩壊!?

「A-SOUL」は、『TikTok』でお馴染みの大企業『ByteDance』などが立ち上げたグループ。中国版TikTok『Douyin』や動画サイト『Bilibili』などでの活動にとどまらず、CDシングルのリリースや、リアルイベントへの出演なども盛んに行っている。

まさに中国を代表するVTuberグループの1つなのだが、最近になって、メンバーの1人・珈楽(Carol)が活動休止を発表。このことがきっかけで“中の人”に対する不当な扱いが話題となり、中国テック・スタートアップ専門メディア『36Kr Japan』でも大体的に報じられてしまった。

記事によると『A-SOUL』のメンバーは、7,000元(約13万円)という安い給料で働かされていた模様。これに関しては1万1,000元(約21万円)という基本給に引き上げられたのだが、ライブ配信の売上でメンバーに還元されるのは、たったの1%なのだという。

さらにファンの間では、珈楽の“中の人”がSNSで利用している個人用アカウントが掘り起こされることに。そこには「練習中に胸椎を痛めた」「仕事がきつくて身体がボロボロ」といった痛々しい書き込みが。他にも、自費でダンスレッスンを受けていたことや、責任者から暴言を言われていたことなど、奴隷のような扱いが綴られており、ファンが激怒しているという。

『ゲーム部プロジェクト』の教訓

そんな「A-SOUL」の炎上騒動を見て、日本のネット上では《中抜きエグすぎだろ》《4億稼ごうが給与は13万。かなしいなぁ》《とんでもねぇ搾取運営》《こういう問題が出てくると、日本の箱Vの中の人がどれだけもらってるのかも気になるなぁ》といった声が。また《ゲーム部プロジェクトの酷使を思い出すな》とも言われている。

日本のVTuber業界でも、“中の人”の扱いが不当とされ炎上したケースは何回かあった。その代表的な例が、かつて業界NO.1にまで登り詰めようとしていたVTuberグループ『ゲーム部プロジェクト』の炎上。同グループに所属していたVTuberの“中の人”が、ツイッターなどで運営のブラックすぎる内情を告発し、キャストに対する“社内いじめ”があったことまで明かされていた。

その後、運営会社の『株式会社Unlimited』からの謝罪文が公開されたのだが、なんの告知もないまま「ゲーム部」所属VTuberのキャストが変更され、さらに炎上。まさにVTuber業界全体を震撼させた大騒動で、今もなお“教訓”として語り継がれている。

日本のVTuber界隈では、キャストのことを“魂”と呼ぶ文化がある。そして「ゲーム部プロジェクト」の炎上などを経てわかったことは、VTuberというコンテンツで重要なのは、“魂”の魅力であるということ。中国のVTuber業界でも、「A-SOUL」の教訓が活かされることを祈りたい。

文=大上賢一

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