
『僕のヒーローアカデミア』34巻(堀越耕平/集英社)
『僕のヒーローアカデミア』の第355話『EXTRAS』が、6月6日発売の『週刊少年ジャンプ』27号に掲載。ますます最終決戦が激しさを増していくなか、「雄英高校」1年A組のメンバーから、おそらくは初となる“欠損キャラ”が出てしまったようだ。
※『ヒロアカ』最新話の内容に触れています
AFO(オール・フォー・ワン)と対峙していたエンデヴァー&ホークスのタッグだったが、すぐさま劣勢に。そこでサポートに駆け付けたのが、まだ学生ヒーローである耳郎響香と常闇踏陰だった。
当然まだ実力は十分ではなく、実戦経験も足りていない2人。戦線を離脱したエンデヴァーの代わりに、必死にホークスを援護するのだが、AFOは抜け目なく“ウィークポイント”を突いてくる。
ホークスも懸命にフォローをはかるが、AFOの力量は圧倒的。大規模な攻撃によって、3人は諸共吹き飛ばされる、そこで耳郎は、左耳が消し飛ぶほどのダメージを負うことに──。
身体の一部分を失い、大量の血を流している耳郎の様子は、ファンにとってもショッキングな光景だったのだろう。ネット上では《耳郎ちゃアァァァァアアん!!!!! プラグ片方どころか耳ごと欠損されて痛々しい…》《学生は欠損しないだろって油断してたよ…耳郎ちゃん…》《生徒で女の子に欠損はないと思ってた》といった悲痛な声が上がっている。
ホークスはプロ野球選手から影響を受けていた?
これまで、プロヒーローが戦闘中に身体を欠損する展開は何度もあった。たとえば、前回はエンデヴァーがAFOに脇腹を持っていかれ、過去には女性ヒーロー・ミルコが左腕と右足を失う大怪我を負っている。
一方で、駆け出しヒーローである「雄英高校」などの学生キャラがそうした規模の怪我を負ったことはほとんどない。しかも耳郎は、主人公が属する1年A組のクラスメイトであり、前線にはあまり立っていなかった女子だ。ここにきてラスボス級の相手と突如マッチメイクされ、欠損を負うとは、誰も予想していなかっただろう。
そして、傷心した読者以外から注目を集めたのが、No.2ヒーロー・ホークスだった。彼は耳郎と常闇が作り出した隙をついて「風切太刀」をAFOに喰らわせるのだが、技を放った姿がプロ野球『福岡ソフトバンクホークス』に所属する柳田悠岐選手のバッティングフォームにソックリだったのだ。
野球ファンからはホークスの活躍に、《ヒロアカのホークス、柳田みたいなフォロースルー》《ホークスの風切太刀、左打ちだし柳田モチーフか?》《ラストのホークスのポーズ、どこかで見たことあると思ったら柳田だった。細かいネタ挟んでくるなぁホリー》といった声が上がっていた。
ホークスは福岡を拠点に活躍するヒーローであるため、名前も相まって柳田選手を参考にした可能性は大いにあるだろう。
傷つきながらもAFOへ反撃ののろしを上げたヒーローたちだが、この先どのような展開が待っているのだろうか。
文=野木
写真=まいじつエンタ
■『僕のヒーローアカデミア』34巻(堀越耕平/集英社)