『FF16』の“一本道”宣言にファン歓喜! オープンワールドが歓迎されなくなった理由

『FF16』の“一本道”宣言にファン歓喜! オープンワールドが歓迎されなくなった理由

『FF16』の“一本道”宣言にファン歓喜! オープンワールドが歓迎されなくなった理由 (C)PIXTA

2023年発売予定の『ファイナルファンタジーXVI』(FF16)が、いわゆる“一本道ゲーム”になる模様。意外なことに、この情報に歓喜するゲーマーが多いようだ。日本のゲーム業界は、一時期の行き過ぎたオープンワールド信仰から脱却しつつあるのかもしれない。

一本道の『FF』最新作に歓喜の声

現在は「リニア式」とも呼ばれているが、かつて“一本道”とは自由度の低いゲームを揶揄する言葉だった。背景にあったのは、マルチエンディングやオープンワールド型ゲームの隆盛だ。

代表的な例は、2009年に発売された『ファイナルファンタジーXIII』。当時はオープンワールドゲームが盛り上がりつつある時期だったため、時代遅れの一本道RPGとして叩かれてしまった。

しかし今回「FF16」のプロデューサーを務める吉田直樹氏は、『ファミ通.com』のインタビューで、オープンワールドを採用しないことを明言。さらに「基本的にはリニア式になります」とも語っており、一本道ながら「超ド級超高速ジェットコースター」のような展開を用意しているらしい。

『スクウェア・エニックス』の看板Pから心強い宣言があったことで、ネット上では《FF16オープンワールドじゃないの最高!》《最近はオープンワールドゲームめちゃ増えて正直しんどかったからFF16は一本道なの結構うれしい》《FFにオープンワールドは合ってないから正解》といった声が。オープンワールドではない「FF」シリーズ最新作を、多くの人が待望していたようだ。

リニア式が熱望されている理由

リニア式が喜ばれる理由としては、「自由度が高い=神ゲー」と盲目的に信じる人が少なくなったことが挙げられる。たとえ最新の技術を動員したオープンワールドであっても、イベントやオブジェクトが的確に配置されていなければ、面倒なだけのゲームになることが周知の事実となったのだ。

ナンバリングタイトルとしては前作にあたる『ファイナルファンタジーXV』では、完全ではないものの、大部分でオープンワールドのような要素が盛り込まれていた。しかしRPGとしては賛否が分かれる内容で、リリース当初から《マップがスカスカ》と批判されている。

また、ストーリーを楽しみたいユーザーにとっては、自由度の高さが邪魔になることも。とくに「FF」ファンには物語に没入したいゲーマーが多いと思うが、そうしたプレイヤーにとって、やたら広いフィールドでの探索要素は煩わしいだけとなってしまう。

そんな懸念に応えるように、吉田氏は「FF16」が物語に引っ張られるままメインストーリーを進められるゲームになると明かしていた。オープンワールドを捨てることにより、映画のようなゲーム体験を追及するようだ。

オープンワールドゲームでは、今年2月に『フロム・ソフトウェア』が『エルデンリング』で“答え”を示したように思える。JRPGの老舗である「スクウェア・エニックス」には、リニア式で現状の最高傑作を提示してもらいたい。

文=大上賢一

【画像】

Khosro / PIXTA

【あわせて読みたい】