
『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)
漫画『ONE PIECE』には、未だ全貌が明らかになっていない“謎”がいくつも残されている。序盤からたびたび存在を言及されてきた「古代兵器」も、その代表的なものの1つ。今回は、古代兵器に秘められた恐ろしい秘密を解き明かしていきたい。
超常的な力をもたらす禁断の兵器
「ONE PIECE」における古代兵器とは、「プルトン」「ポセイドン」「ウラヌス」という“神”の名を持つ3つの兵器。あまりに強力すぎるため、世界政府は古代兵器について研究することを禁じているほど。その詳細や在処は、「歴史の本文(ポーネグリフ)」にのみ刻まれている。
作中で初めて存在を明かされた古代兵器は、「アラバスタ編」における「プルトン」。一発で島を1つ消し飛ばすほどの威力を持つ兵器で、クロコダイルは「プルトン」を手に入れるためにアラバスタ王国を支配しようとしていた。
その後、「ウォーターセブン編」で「プルトン」の詳細が判明。かつてウォーターセブンで造られた、世界最悪の戦艦だという。世界を滅ぼせる存在とも言われ、その設計図が船大工の間で受け継がれてきたが、最後はフランキーによって焼失している。なお、最新話である1053話で「プルトン」はワノ国にあることがほのめかされた。
島が1つ消滅するといえば、作中で38年前に起きたゴッドバレー事件だろう。世界最強と言われた「ロックス海賊団」が、モンキー・D・ガープと「ロジャー海賊団」の連合軍によって壊滅。その舞台となったゴッドバレーは、事件の後に跡形もなく消滅したという。もしかすると、「プルトン」の一撃によって歴史から葬られたのかもしれない。
また、2つめの古代兵器である「ポセイドン」は、世界を海に沈める力を持つと言われる。「空島編」では、「ポセイドン」が魚人島に存在することが発覚。さらに「魚人島編」では、「ポセイドン」がリュウグウ王国の王女であるしらほしだと明かされた。
「ポセイドン」の正体とは、数百年に一度「リュウグウ王国」の王族に生まれる特別な存在。海の支配者である「海王類」と言葉を交わして、自由に従わせる力を持つという。
かくして2つの古代兵器については情報が出そろいつつあるが、“最後の1つ”はいまだに多くの謎を秘めている…。