海上自衛隊の『ONE PIECE』ネタが大不評!“海軍”パロディに「怖すぎ」「やばい」

海上自衛隊の『ONE PIECE』ネタが大不評!“海軍”パロディに「怖すぎ」「やばい」

『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

政治家や公的機関が漫画・アニメのネタを利用することも珍しくなくなった昨今。年明け早々、海上自衛隊が『ONE PIECE』をパロディしたのだが、いろいろとツッコミどころのある内容だったため、ネット上でブーイングが巻き起こっている。

正月のあいさつでワンピパロディ

海上自衛隊の公式ツイッターは1月2日、「今年も専心職務の遂行にあたります!」というメッセージと共に写真を投稿。そこには背中に“正義”と書かれたTシャツを着た隊員たちが、船上で旭日旗と共にポーズを決める姿が写っていた。

この「正義」シャツだが、おそらくは「ONE PIECE」に登場する「海軍」のパロディだと思われる。同作の海軍は「絶対的正義」を掲げており、少尉以上の海軍将校は、背中に「正義」と書かれた白いコートを着用している。

海賊から海の秩序を守る海軍と、日本の海を守る海上自衛隊。どちらも同じ正義の名のもとに戦う集団…といった発想なのだろう。

とはいえ、多少マニアックなパロディなので、ネタが通じていない人々も多いようだ。

旭日旗をバックに「正義」をアピールする写真ということで、ツイッター上では《「海上自衛隊」としてこの写真を使うのはやばい》《相手を挑発しているとしか考えられない。こんなんで国民を守るとかちゃんちゃらおかしい》《旭日旗をバックに正義を掲げるとか、怖すぎなんですけど》《ところでこの揃いのTシャツ、どこから金出して作ったんでしょうか》といった疑問の声が並んでいる。

「海軍」パロディはニワカすぎる?

また、「ONE PIECE」ファンたちも必ずしも歓迎ムードではない模様。というのも、基本的には作中における海軍は、いびつな思想をもった悪役として描かれているからだ。

たとえば物語序盤で出てくる海軍大佐のモーガンは、腐敗した権力を象徴するような人物。「偉い人間がやる事は全て正しい」と言い放つような傲慢な性格で、権力の象徴として自分の像を打ち立てようとしていた。

また、作中で印象的な“エースの死”という事件も、海軍の人間によって引き起こされた悲劇だ。

ファンの目線からすれば、そんな集団のパロディは“正気の沙汰ではない”ことになるだろう。

実際に、《ワンピースの海軍は正義の名の下に暴走・弾圧する権力として描かれているのに、それ選ぶか防衛省》《汚職まみれの軍が自分たちの都合のいい正義を主張してるっていう尾田栄一郎きっての皮肉だと思っていたので、まさか日本の自衛隊がそれをまんま使っちゃうなんて驚き》《組織としては政府の歴史修正主義に従って考古学者を皆殺しにするようなアレなんじゃけど…》といったツッコミが相次いでいる。

「ONE PIECE」の世界の海軍のように、正義が暴走しないことを祈るばかりだ。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

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