
ジャンプ『アンデラ』人気が復活!?“第3話で退場した雑魚”が神キャラとして蘇る (C)PIXTA
『週刊少年ジャンプ』の能力バトル漫画として、読者を夢中にさせている『アンデッドアンラック』。一時期は掲載順が低迷しつつあったものの、ここ最近始まった新章は大好評を呼んでおり、“ループもの”の名作になりつつあるようだ。
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※『アンデラ』最新話までの内容に触れています
同作は、“否定者”と呼ばれる異能力者たちの戦いを描いたピカレスクバトル漫画。しかし新章では主人公の風子が“2周目”の世界に突入しており、これまでのストーリーすべてを伏線とするような壮大な展開を迎えている。
大まかな流れを説明すると、1周目の世界では救えなかった否定者たちが再登場しており、彼らを助けることで、あらためて仲間にするという旅路が描かれている。
とくに絶賛されているのが、第142話から第144話で描かれた「不可避」編。「不可避」の能力者、ボイド・ボルクスを仲間にする話だ。
エピソードを読んだ読者たちの間では、《ボイドさんの格が爆上がり》《1周目あんなだったボイドがここまで魅力的なキャラになるとは》《アンデラのボイドさん救出編、ループものとして最高の出来すぎる》と絶賛の声が巻き起こっている。
アニメ勢のボイド評価が今から心配!?
そもそもボイドは、1周目の世界では再序盤にあたる第2話・第3話で登場した敵キャラクターだ。しかし第3話で死亡し、あっけなく退場…という“雑魚死”を遂げていた。
そんな雑魚キャラにあらためてスポットが当てられたことで、当初は「誰得だよ」といった反響も多かったという。しかしその先に、巧妙なストーリーテリングが待っていたことで、手のひら返しが巻き起こっている。
1週目の世界で、ボイドは元々ボクシングの世界チャンピオンだったが、試合中に「不可避」の能力が暴発し、対戦相手を殺してしまった。しかし2周目では、風子がそんな悲劇からボイドを救い出してみせる。
しかもたんに悲劇を回避するだけでなく、彼の心を救済するために、自身の身を危険にさらしているのだ。
これによって魅力的なボクサーキャラの状態で、ボイドが仲間になることに。1周目では、アーマーの力に頼った自暴自棄な戦い方をしていたのだが、まるで別人のようなかっこよさだ。
ちなみに『アンデラ』は今年アニメが放送されることが決定している。そこでボイドが登場することは間違いないだろう。
ただ、第1クールで「不可避」編まで突入することはなさそうなので、“序盤で退場した雑魚”で終わってしまう可能性も高そうだ…。
文=Tら
【画像】
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