ジョジョ9部に岸辺露伴が登場! 大迷走『ジョジョリオン』の失敗を取り戻せるか

ジョジョ9部に岸辺露伴が登場! 大迷走『ジョジョリオン』の失敗を取り戻せるか

ジョジョ9部に岸辺露伴が登場! 大迷走『ジョジョリオン』の失敗を取り戻せるか (C)PIXTA

荒木飛呂彦による『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで、衝撃の展開が巻き起こっている。

最新作となる第9部『The JOJOLands』にて、あの大人気キャラクター・岸辺露伴と同名の人物が登場し、ファンたちを興奮と混乱の渦に叩き込んでいるのだ。

【関連】『るろうに剣心』続編がボーボボ化!?“二重の極み”を全身で発動「声出して笑った」 ほか

「一巡した世界」でまさかの再登場

「JOJOLands」は、ハワイ・オアフ島に暮らしている少年、ジョディオ・ジョースターを主人公とした作品だ。

彼は世界のなかに「仕組み」(メカニズム)を見出しており、その力を利用して大富豪になることが目的。具体的には、ボスであるメリル・メイのもとで闇稼業に手を染めていくところが描かれている。

3月17日発売の『ウルトラジャンプ』4月号に掲載された第2話では、ジョディオたちがメリル・メイの依頼によって強盗に着手。ターゲットは日本からやってきた観光客で、巨大なダイヤモンドを所有しているという。

ところがジョディオは別荘のプールで泳ぐターゲットを見ると、世界的な知名度がある“あの漫画家”だと気づいた模様。最後のページの煽りコメントでは、その名前が「岸辺露伴」だと直球で示されている。

思わぬサプライズに、読者たちは《引きが強すぎる…。岸辺露伴出てくるなんて絶対読むやん》《最高のスタートを切ってる気がする》《今のジョジョに岸辺露伴そのまま出てきたの!? そんなの見たくなるじゃん!》《岸辺露伴出てきて泡吹いて倒れた》《まさか2話でいきなり露伴先生だしてくるとは。アクセルべた踏みで強すぎるね》と沸き立っているようだ。

“露伴ブーム”の熱気を本編に逆輸入?

「ジョジョ」シリーズでは、過去の部に登場したキャラクターが再登場することは珍しくない。

だが、第7部『スティール・ボール・ラン』以降は“一巡後の世界”と呼ばれており、それ以前のキャラクターが本人として登場することはなかった。

しかし今回登場した岸辺露伴は、第4部『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物とまったく同じ見た目であり、職業や社会的な地位もそっくりだ。きわめてイレギュラーな扱いと言っていいだろう。

岸辺露伴といえば、スピンオフ漫画『岸辺露伴は動かない』によって爆発的な人気を得ているキャラクター。NHKで高橋一生主演の実写ドラマが大ヒットしたこともあり、今や本編を超えるほどの“露伴ブーム”が巻き起こっている。

それに対して「ジョジョ」本編は、前作にあたる第8部『ジョジョリオン』で人気が低迷。ストーリーの迷走が指摘されており、あまり話題にならないまま完結に至っていた。

このタイミングでの岸辺露伴投入には、ふたたび本編の話題性を高める狙いがあるのかもしれない。

岸辺露伴だけでなく、「JOJOLands」では主人公の名前にディオ要素を入れるなど、原作ファンへのサービス精神に満ちている。

またLGBTやサイコパスなど、同時代的な設定が盛り込まれているところも印象的だ。

荒木飛呂彦の“本気”を感じさせるシリーズ最新作。「ジョジョリオン」で失った人気を復活させることはできるのだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部

【画像】

Benzoix / PIXTA

【あわせて読みたい】