『にじさんじ』運営が海外で炎上! ライバー解雇をめぐる告発に「完全にブラック企業だ」 (C)PIXTA
『にじさんじ』運営が海外で炎上! ライバー解雇をめぐる告発に「完全にブラック企業だ」 (C)PIXTA
昨年6月に東証グロース市場上場を果たし、ますます躍進を続けるANYCOLOR株式会社。しかし同社が運営する人気VTuberグループ『にじさんじ』をめぐり、海外では炎上騒動が巻き起こっているようだ。
その火種になったのは、とある人物による内部告発の文章だった──。
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騒動の発端は、3月10日にまでさかのぼる。その日、ANYCOLORは、英語圏で活動する「NIJISANJI EN」のメンバー、Zaion LanZa(ランザー罪恩)の契約解除を発表した。
「NIJISANJI EN」公式ツイッターの報告によると、「当社との間で締結した所属契約及び当社所属ライバーとして遵守すべき活動ルール」に違反したことが理由とのことで、実際に問題となった言動も列挙されている。
その時点ではANYCOLORの判断を支持する声が多かったが、後日ランザー罪恩の“中の人”と見られる人物が告発文を投稿したことで、旗色が変わりつつある。
One Girl’s Story(とある少女の話)と題されたその文章は、「数々の間違いを犯してしまい、ネットに悪者として晒され、いじめられ、精神的な病にも陥りながら、ただ、どこかに居場所を求めた少女です」という一文から始まる。
そしてそのうえで、契約解除の声明で「違反事項」として書かれていた内容などについて、ランザー罪恩側の視点から数十ページにわたって釈明するものだった。
あまりに長大な内容になるため、かいつまんで説明すると、ランザー罪恩と「NIJISANJI EN」のスタッフの間にはさまざまな行き違いが存在したようだ。
権利許諾を受けていない楽曲の使用や、機密情報の漏えい、人種差別及び性暴力に関連する発言など、多岐にわたるトラブルに言及されており、ランザー罪恩は自身の過ちを基本的には認めている。
しかし一部は誤解だったとして、「NIJISANJI EN」から理不尽な扱いを受けたことを主張。運営との最終的な話し合いにおいても「うちのブランドを守るため」と一切の要求を認めてもらえず、真実ではない声明によって「Zaionのキャラクター性に明らかにネガティブな影響」を与えたと訴えている。
また、文章の後半ではライバー活動を通して感じた疑問点を列挙。「NIJISANJI EN」に加入する前のオンライン面接で受けた扱いや、「入社して2週間のマネージャー」をつけられたことなどを説明していた。
この文章を読んだ海外のVTuberファンからは、《にじさんじは110%ブラック企業です。ザイオンは何も悪いことはしていない》《とんでもない、完全にブラック企業だ》《最初の原神配信で彼らがザイオンを見捨てた事実は、企業としては恐ろしいことであり、恥ずべき行為》といった声が続出。
その一方、国内を含めて「にじさんじ」の判断がまっとうだったと考える人も多く、《にじさんじは正当な理由でザイオンを解雇しました》《解雇して大正解やん》《転生先で罪恩の名を出して運営批判してるけどもしかして第二のるしあ?》といった意見が上がっている。
なお、もともと海外ではライバルグループである『ホロライブ』ファンの勢力が強く、今回の一件によって《またしてもホロライブが何もせず勝利した》と勝ち誇る人々も見受けられる。
「にじさんじ」の海外人気にどれだけの影響を及ぼすのだろうか…。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
Ranta Images / PIXTA