
『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)
以前より『ONE PIECE』考察界隈で話題となっていた、「シャンクスは複数人いる」説。ネタ扱いされることも多かったこの説だが、5月15日発売の『週刊少年ジャンプ』24号に掲載されたとある描写によって、一気に真実味を増すことになったようだ。
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※『ワンピース』最新話の内容に触れています
第1083話『あの日の真実』の舞台は、革命軍の本拠地が置かれているカマバッカ王国。命からがら帰還を果たしたサボが、ドラゴンやイワンコフと情報共有を行っていく。
革命軍はサボが不在の間に、8つの世界政府加盟国で革命を成功させた。しかしドラゴンは慢心することなく、敵の反撃を予想。「神の騎士団」が介入してきた後こそが、戦いの本番だと語るのだった。
「神の騎士団」とは、第1054話『炎帝』にて言及されていた存在。世界会議中に起きた「チャルロス聖殺人未遂事件」を海軍が捜査していた際、彼らが介入してきたのだという。
天竜人絡みの事件に関与していることや、海軍に命令できる権力をもつことから、その正体は天竜人内の警察や軍人に当たる存在ではないかと考察されている。
最新話では、そんな謎めいた組織がいよいよ物語に本格参戦しそうな雰囲気に。「神の騎士団」メンバーと思われる9人のシルエットも明かされた。
問題は、そのメンバーの中心に位置する人物が、シャンクスにそっくりだったことだ。
読者たちは《神の騎士団にシャンクスみたいなシルエットが…!》《これシャンクスだろ…嘘だと言ってくれよ!!》《やっぱりシャンクスって神の騎士団の一員なのかな…》と驚愕している。
たしかにすらりとした長身にマントを羽織り、腰に長剣を携えた立ち姿、そして剣のシルエットなど、シャンクスと“謎の影”には酷似した部分が少なくない。
「2人目のシャンクス」が意味するもの
とはいえ、シャンクスは海軍とは相いれない四皇の一角であり、正義の海賊というイメージも強い。五老星に協力的な「神の騎士団」の一員とは思えない…という読者も多い。
そこでもう1つの説として考えられるのが、シャンクスもしくは彼にそっくりな人物が複数人いる可能性だ。
以前からさまざまな描写によって複数人説が唱えられてきたが、本当に五老星に従う“偽物のシャンクス”が存在するのかもしれない。
実際に第907話では、シャンクスが聖地マリージョアで五老星と謁見し、五老星からも特別な存在として認められているような描写があった。これも「神の騎士団」の一員として暗躍する偽物のシャンクスだったと考えれば、納得がいくだろう。
その一方で、「神の騎士団」のシルエットに関しては、シャンクスではなくヒグマにそっくりだという説も上がっていた。ヒグマといえばシャンクスと対決した数少ないライバルの1人なので、実に奇妙な因縁だ。
はたしてシャンクスが2人いるのか、それともヒグマが五老星の懐刀として暗躍しているのか。真相が気になるところだ。
文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)