ジャンプ新連載に全滅フラグ…『食戟のソーマ』『黒子のバスケ』作者の新作にも暗雲!?

ジャンプ新連載に全滅フラグ…『食戟のソーマ』『黒子のバスケ』作者の新作にも暗雲!?

ジャンプ新連載に全滅フラグ…『食戟のソーマ』『黒子のバスケ』作者の新作にも暗雲!? (C)PIXTA

厳しい打ち切りレースにより、連載陣がハイペースで入れ替わる『週刊少年ジャンプ』。直近では今年4月から新連載ラッシュがあり、4つの作品が始まっている。

そのなかにはベテラン漫画家の新作も含まれるのだが、どうやら読者の間では全滅説も囁かれているようだ。

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新連載4連弾にただよう暗雲

4月10日発売の「ジャンプ」19号から、相次いで投入された新連載。第1弾は駆け出し映画監督と、幽霊になった天才脚本家のタッグによる青春キネマ活劇『テンマクキネマ』だ。

作者は大ヒット漫画『食戟のソーマ』を手掛けた原作・附田祐斗、作画・佐伯俊によるコンビで、連載前から大きな話題を呼んでいた。

続く20号から始まったのが、『黒子のバスケ』を生んだ藤巻忠俊による最新作『キルアオ』。体は子ども、頭脳は敏腕の殺し屋となった中学生によるバトルアクション漫画だ。

そして23号からは雲母坂盾のボクシング漫画『ドリトライ』、24号では川江康太の現代陰陽師譚『鵺の陰陽師』がスタートしている。

「新連載4連弾」と銘打たれていた作品が出揃い、すでに数話が掲載されている状況。それぞれの方向性がある程度見えてきたところだが、SNS上の評判はいまひとつだ。

打ち切りを予感する読者も多いようで、《ジャンプの新連載全部ダメそうだし後半味薄いし物足りん》《4作品ともクセと苦みの強い漫画でどうしたものか》《どれもこれも2話がつまらないな…》といった意見が飛び交っている。

尖った才能の片りんを見せ付ける作者も

現在の「ジャンプ」はメディアミックス作品がひしめいており、連載枠の争いが激化している。それなりに根強い人気があったマポロ3号の『PPPPPP』や、仲間りょうの『高校生家族』ですら打ち切りになってしまったほどだ。

打ち切りのライン際と思われる作品にも、タイザン5の『一ノ瀬家の大罪』や西尾維新が原作の『暗号学園のいろは』といった話題作が並んでおり、ゼロからの勝負となる新人作家にはとくに厳しい環境と言えるだろう。

そんななかで、作家たちも個性をアピールするために工夫を凝らしている。

『鵺の陰陽師』は妖怪絡みの学園モノというよくある設定だが、第1話から異様なほどにキャラが濃い脇役・膳野が登場。クラスメイトたちのノリも異常で、《途轍もなくシュール》《令和版の『斬』》と読者をざわつかせていた。

また、『ドリトライ』も今の「ジャンプ」では見られない熱血かつ硬派な作風で、バトル漫画好きを刺激している。

このなかから、次世代の吾峠呼世晴は誕生するのだろうか。“悪目立ち”で終わらないことを期待したい。

文=野木

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