
(C)PIXTA
内閣府のホームページには、「望まない性的な行為は性的な暴力にあたります」と明確に記載されている。ところが現状として、性犯罪や性暴力の被害を受ける女性は後を絶たない…。そんな中、タレントのSHELLYが10月19日放送の『あさイチ』(NHK)で「性的同意」に関する注意喚起を行い、大反響を呼んでいるようだ。
この日の『あさイチ』では「みんなで話そう!性的同意のコト」と題して、性的同意にまつわるさまざまな知識を紹介。「夫婦なら相手の求めに応じるのも愛情」「家についていったらセックスOKのサイン」「誤解されるような態度を取る方が悪い」「時には強引さも必要」といった4つのポイントが全て〝間違った常識〟だと解説された。
SHELLYはその上で、「カップルでいたり夫婦でいるとセックスは権利だと思っている方がいらっしゃるようなんですけど、それは本当に間違っていると思っていて。セックスっていうのはお互いに理解し合って愛情を確かめ合って、お互いの気持ちや感情をリスペクトできる間の仲でできる特別なこと」と主張。さらに、相手を尊重できない人はセックスすべきではないので、〝自主練〟を頑張ればよいという趣旨のコメントを言ってのけた。
SHELLYの発言に対して、SNSや掲示板では《NOって言ってるのにYESに聞こえてしまう男性脳をどうにかして欲しい》《夫婦やカップルであっても同意を得るのは必要だよね》《SHELLY、ナイスプレゼン。NOが普通に言える社会になればいい》《SHELLYの発言、冊子にして配ったり学校教育に取り入れたりして欲しい》《こういうことは女性にだけでなく、男性が啓蒙活動して常識を変えて欲しいわ》と絶賛の声が続出している。
パートナーとの関係を壊さない断り方は?
夫婦やカップルであっても、つねにセックスに同意できるわけではない。疲れていたり、どうも気が乗らなかったりする日があって当然。では、そのような時にパートナーから行為に誘われたらどう答えればよいのだろうか?
とある掲示板で多く見られたのは、《下痢気味でピーピーなの…ごめん》《熱っぽくて頭痛いんだ。風邪だったら大変だから今日はナシで》《生理前で下っ腹が痛いから》といった、体調不良を理由とする嘘も方便型。やる気が起きないと正直に言うよりも、体を理由にした方がパートナーも素直に引いてくれるという声が上がっている。
また、《今日はだーめ》《今日はやぁだ》と、かわいさを全面にアピールしつつ意思を伝える素直にゴメンナサイ型も存在。その場合、あくまでも「今日」がだめだったりイヤだったりするだけで、《週末ならOKよ》《明日で仕事がちょっと落ち着きそうだから、明後日しよう》というように、代替案を提示するとよいそう。
性行為はコミュニケーションの1つとして、夫婦やカップルにとって大切なもの。2人ですることなのだから、お互いに楽しめるような環境作りをいくべきだろう。
文=川崎かほ
【画像】
bee / PIXTA