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お見合い結婚が主流だった一昔前と違い、今やほとんどの人が恋愛結婚をする時代。ところが、誰もが燃えるような大恋愛を経てゴールインするわけでもないようだ。とある掲示板では「全くときめかない相手からプロポーズされても結婚できるか?」という話題に、さまざまな反響が上がっている。
そもそも結婚相手は、人生の大部分を共に過ごすことになるもの。恋愛とは話が違うとしても、相手に「ときめき」を覚えるかどうかは重要な問題だろう。ときめきがなければ結婚できない、と考える人からは《いずれ薄れていく日が来るとしても、やっぱり結婚する段階ではときめいていたい》《ときめかない人とは最初から付き合わないし、結婚することもない》《ときめかない相手と同じベッドで寝るなんて無理でしょ》といった声が続出。また、自分の経験を踏まえて《何人かお付き合いしたけど、初デートの段階で誰よりもときめいた人と結婚した。これでよかったと思う》と主張する人もいた。
その一方、ときめきがなくても結婚できるという意見も少なくない。ネット上では《ときめきなんていらん。あっという間になくなるから。結婚は安心・安定が一番》《ときめきを凌駕する経済力と誠実さがあればOK》《ときめきは3年もてばいい。大事なのはお互いを大切にし続けることと、金》などと、現実的な考え方によって反論が行われている。
実際に夫婦生活を経験している既婚者ほど、「ときめきは不要」と強く否定している印象も。非日常である恋愛と違い、結婚は日常生活となることから、経済力や安らぎといったものを重視する人が多いのだろう。
結婚後は夫以外にときめくことも?
ときめきを覚えて結婚しても、それを日常生活の中で維持し続けるのは至難の業。時にはそれがタブーだと知りながらも、家庭の外にときめきを感じてしまう瞬間もあるようだ。もちろん実際に行動に出るわけではないようだが、掲示板上では《別に下心はないけど、職場の人にときめくことはあるね》《パート先の若い男子にときめいたことはある。彼女いると知って、ちょっと複雑な気持ちになった》《仕草や行動を見てときめくぐらい、誰にでもある。それを恋愛につなげないのが大人のたしなみ》といった声も上がっていた。
さらに身近な人だけでなく、芸能人やアイドルにときめきながら夫婦生活を送っているという人も。マンガやアニメなどの二次元に〝推し〟がいる既婚女性も、当たり前のように存在する。
いつまでも若々しくいるために、結婚しても乙女心は忘れないでいたいもの。胸のうちでひっそりと昂る程度なら、誰にもとがめられないはずだ。
文=川崎かほ
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