
『ONE PIECE』1巻(尾田栄一郎/集英社)
12月21日発売の『週刊少年ジャンプ』に、尾田栄一郎による大人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』の最新話が掲載された。作中屈指の人気キャラ・エースをめぐるエピソードが描かれ、胸を打たれるファンが相次いでいる。
第999話「君がため醸みし待酒」
第999話は四皇・カイドウの娘であるヤマトが、エースとの思い出を回想するシーンからスタート。かつてエースは、カイドウを倒すため鬼ヶ島に訪れたことがあった。その際はたまたまカイドウが遠征中だったため、代わりにヤマトとエースが激しい戦いを繰り広げることになったようだ。
エースはヤマトが父親を嫌っていることを見抜き、「何 心までつながれちまってんだ!?」と挑発。ヤマトが〝おでんのように自由に生きてみたい〟と本心を明かすと、すっかり打ち解けて杯を交わすことに。そこで島の外の事情を尋ねられたエースは、自慢げに弟であるルフィへの期待を語り、ヤマトから「キミの話 何回弟が出てくるんだ?」とツッコまれていた。
破天荒な性格でありながらもお人好しで、弟想いのやさしい兄…。回想の中では、エースの人となりがたっぷり描き出されていた。さらに物語冒頭では、仲間たちから「やめろエース!!」「もう戻ろう!!」と声をかけられる一幕が。
エースといえば、海軍大将・赤犬と対峙した際に挑発され、「のるなエース!」と制止されるシーンがあまりにも有名。ワンピースファンからは、《今週のジャンプ、初手からやめろエース!で泣いた》《エースっていつも「やめろエース!」って言われてるな…》《親の顔より見た「やめろエース!」》《初っ端からあのセリフはさすがにズルい》と大きな反響が上がっている。
なお、今回のエピソードではヤマトだけでなく、不死鳥・マルコもエースとの思い出を回想。カイドウに挑んだエースが「白ひげ海賊団」の面々に諫められる、ほのぼのとしたやり取りが描かれていた。エースが好きな読者にはたまらない展開だったようで、《エースが周りから愛されてるのがめちゃくちゃ分かる。涙がドバドバ出ちゃった》《白ひげ海賊団ファンは涙なしには読めなくない!?》《エースの白ひげ海賊団での末っ子ぶり、かわいいが過ぎる》といった反響も…。
次回はいよいよ、物語の大きな節目となる第1000話に到達。一体どんな展開が待ち受けているのか、今からワクワクが止まらない!
文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ