アニメ『進撃の巨人』に号泣する視聴者… 梶裕貴も反応「何かに気付くきっかけに」

 

『進撃の巨人』1巻(諫山創/講談社)

国内外で人気が高まるアニメ『進撃の巨人 The Final Season』(NHK)の第11話「偽り者」が、2月21日に放送された。深いメッセージが込められた名ゼリフの数々に、胸を打たれる視聴者が続出している。

※アニメ『進撃の巨人』最新話の内容に触れています

今回物語の主軸となったのは、「マーレ」の戦士候補生・ガビ。冒頭、牢屋から脱走したガビとファルコは、カヤという少女に出会う。そして連れていかれたのが、巨人によって親を失った孤児たちの集まる農場だった。

ガビは幼い頃から思想教育を受けており、自らを含むエルディア人を〝悪魔〟と認識している。そのため孤児の事情を聞かされても、一切同情した素振りを見せない。しかし物語の終盤では、カヤとの議論で今までの価値観を大きく揺るがされることに。

カヤは巨人によって、目の前で母親の命を奪われた過去をもつ。そこでガビに対して、一体どんな理由で自分の母親が殺されたのか尋ねる。するとガビは激昂し、エルディア人が巨人の力で世界を蹂躙してきたことを説明。「被害者ぶるのはやめて!」と言い放つ。

しかしカヤは、「お母さんはこの辺で生まれ育ったから、そんな酷いことはしてないと思う」と返答。それでもガビは「100年前、あなたたちの先祖が犯した罪の大きさが問題なの」と食い下がるが、「100年前って…じゃあ、今生きている私たちは一体何の罪を犯しているの?」と反論されてしまう。

ガビは他にもいくつか例を挙げるが、感情が高ぶったカヤは「お母さんは誰も殺してない!」と詰問。さらに涙を浮かべながら、「何でお母さんがあんなに苦しんで殺されたのか、何か理由があるんでしょ!? そうじゃなきゃおかしいよ!」と詰め寄る。少女の心からの叫びに、ガビはただ茫然とするしかない…。

なぜ争いはなくならないのか

長い歴史の中で民族間の対立が激しくなり、無関係なところで非業の死者を生んでしまう──。カヤとガビのエピソードは、まるで現代社会の縮図のようだ。

放送終了後には、エレン役の声優・梶裕貴がツイッターを更新。《『進撃の巨人』を世界中の人に読んでもらえますように。観てもらえますように。何かに気付くきっかけになりますように》と、祈りのようなメッセージを綴っていた。

また、今回のエピソードに胸を打たれた視聴者からは、《涙止まらん…。正義の反対はまた別の正義って言葉がよく突き刺さる回だ…》《ガビとカヤのやり取りがつらくて泣いた。どっちも間違ってはないのがまた苦しい》《偏見による差別、思想や文化の違い。進撃の世界観って、国内外の問題に多く関わってて本当に考えさせられます》《諫山先生はこの世界の争いや人それぞれの正義のぶつかり合いに関して、ほんと上手く風刺されてるよね。私も進撃の巨人に出会えて考え方が新しくなった》といった声が相次いでいる。

マーレへの忠誠心から、多くの人を手にかけてきたガビ。命の価値に気づいた時、彼女は一体どんな反応を見せるのだろうか?

アニメ『進撃の巨人 The Final Season』公式サイト

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ

【あわせて読みたい】