アニメ『ドラえもん』のオチに恐怖! のび太の“無限ループ”に戦慄する視聴者

『ドラえもん』1巻(藤子・F・不二雄/小学館)

2月27日放送のアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)は、『ドラドラ兄妹げんか』と『しあわせのお星さま』の2本立て。後半で放送された『しあわせのお星さま』のオチに対して、恐怖を覚える視聴者が続出しているようだ。

同エピソードは、昼寝しているのび太をドラえもんが外へ連れ出そうとするシーンからスタート。しかし、のび太は階段を踏み外した上、外が寒かったことから「もっといい星に生まれたかった」と嘆く。そんなのび太を見かねたドラえもんは、〝自分の好みに合わせた新しい星〟を作ろうと提案。さっそく太陽系の惑星から一つ星を選び、ミニチュアサイズの川や海や森を作っていく。

その後、2人が作った星は大きく発展。文明がみるみるうちに発達して、地球と瓜二つの町なども誕生する。そして2人が街を探索すると、ミニチュアサイズの「野比家」を発見。そこには昼寝をするのび太と、それを怒るドラえもんが存在していた。

しかも2人のセリフは、冒頭で描かれていた掛け合いとそっくり。本物ののび太は「昼間が長すぎるのが悪いんだ」と言っていたが、ミニチュア世界ののび太も「昼間が長すぎるのがいけないんだ…」と怠惰なセリフを口にしていた──。

実はこの世界も誰かが作り出したもの…?

同じ時系列にほとんど同じ人物が存在するというオチに、ネット上では《今日のドラえもん、普通に怖い話やんけ》《たまたま見た今日のドラえもんがホラー回でゾッとした》《無限ループというか自分の星を自分が見てるみたいなホラーを感じた》と恐怖に駆られる人が続出。

また、のび太の行動がミニチュアののび太を生み出すという謎めいた展開は、さまざまな考察を生むことに。《自分の世界も実はより大きな世界の住人による作り物だったっていう、めちゃくちゃ怖い話なのでは?》《自分たちが上位の何者かの世界を再現して作られたインスタントな生物の成れの果てという可能性を示唆している、ちょっと怖い回》《これ、永遠にループして、永遠に小さな世界ができていくというある意味ホラーなのでは》といった声が飛び交っていた。

今回のエピソードは、ブラックユーモアあふれるSF作品に近い仕上がり。それもそのはず、アニメオリジナルではなく原作18巻の神回が元ネタとなっている。原作者の藤子・F・不二雄氏が『ミノタウロスの皿』や『流血鬼』など、ブラックな作風を得意としていたのは有名な話。『しあわせのお星さま』にもその片鱗が顔を覗かせている。

時おり子ども向けアニメの枠を超えた展開が見られるのも、「ドラえもん」の面白さ。何年経っても不動の人気を誇っているのも納得だ。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ

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