『ジャンプ』打ち切りレースの筆頭は…!? 中堅マンガの人気暴落が止まらない!

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『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』など、数々のヒット作を生み出している『週刊少年ジャンプ』。しかし雑誌の中堅層では、打ち切りをかけて熾烈な争いが繰り広げられている。中には連載スタート時は好評だったにも関わらず、人気が右肩下がりとなってしまった作品もあるようだ。

連載当初に比べて勢いが落ちた中堅漫画として、よく挙げられるのが『夜桜さんちの大作戦』。2019年8月より「ジャンプ」で連載が始まった、権平ひつじによる作品だ。同作は主人公の男子高校生・朝野太陽と、スパイ一家に生まれた朝野の妻・夜桜六美を中心として繰り広げられるスパイ家族コメディー。ユニークな設定によって注目を集め、連載当初は《絵がかわいい》《ヒロインがタイプ!》などと絶賛の声があがっていた。

しかし、注目を集めたのも一瞬の間だけ。「ジャンプ」内の掲載順位は芳しくなく、同じくスパイ家族コメディーである『SPY×FAMILY』に勢いで負けてしまっている。「SPY×FAMILY」は『ジャンプ+』の看板的な作品であり、あらすじは凄腕のスパイが任務のために偽りの家族をつくり、新生活を始める…というものだ。

両作品は設定が被っていることから、漫画好きの間でたびたび比較されてきた。しかし「SPY×FAMILY」は現在人気絶頂にある作品で、『このマンガがすごい!2020』のオトコ編1位や『全国書店員が選んだおすすめコミック2020』の1位など、数々の賞にも輝いている。今後は分からないが、少なくとも現状は「SPY×FAMILY」に分があるだろう。

なお、作者の権平は初連載『ポロの留学記』が18週で打ち切られている。今回は100話の大台も見えてきたところなので、何とか巻き返してくれることを期待したい。

ジャンプには珍しいファンタジー漫画枠だが…

昨年1月から連載が始まった甲本一によるファンタジー漫画『マッシュル -MASHLE-』も、厳しい戦いを強いられている。同作の舞台は、誰もが魔法を使うファンタジー世界。魔法のエリートたちが集まる学校に、魔法の使えない主人公『マッシュ・バーンデッド』が入学し、超人的な肉体によって活躍していく…というストーリーだ。

ギャグテイストの強い作品で、『ハリー・ポッター』のオマージュが散りばめられていることで有名。連載が始まった当初はハリポタ要素や、主人公が筋肉だけで周囲を圧倒するという物珍しさもあって、多くのファンを獲得していた。

しかし、最近は敵が強くなってきたためか、シリアス要素が増加。ギャグに振りきれず、「どっちつかず」状態になっていることに不満を感じる読者は多いようだ。ネット上では《マッシュルはコメディーとバトルが中途半端ちゃんぽんなので、終わってイイやとは思う》《マッシュル、微妙な銀魂みたいになってない?》《最初はなろう系のギャグ漫画だったのに、最近は普通のなろう系になってきて微妙》といった評価が目立つ。

その一方、最近の展開については《マッシュルはキャラ増えてバトル中心になったらめちゃ面白いからびっくり》《マッシュルは話進むごとに面白くなってくタイプみたいだね》《マッシュルは最初マジで微妙だったけど、最近は普通に読めるどころか面白くなってきてる》と評価する声も。まだまだ伸びしろがあると考えている読者も多いようだ。

苦戦している「ジャンプ」の中堅漫画たち。2021年に入ってからは、『暗殺教室』でおなじみの松井優征が手掛ける『逃げ上手の若君』や、『SKET DANCE』の篠原健太による『ウィッチウォッチ』が連載を開始。今後、ますます中堅争いは激化しそうだ…。

文=城門まもる

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