『ジョジョ』の「何をするだァーッ」はもう存在しない? 第1部で修正された表現

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1986年に連載が始まった荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。つい最近もスピンオフの『岸辺露伴は動かない』がドラマ化されるなど、話題性には事欠かない。今からコミックスを集めようと考えている人も多いのではないだろうか。

実は同作のコミックスには、とある秘密がある。雑誌連載時の内容と、コミックスに掲載されているバージョンにちょっとした違いがあるのだ。今回はシリーズの中でも人気の高い第1部に注目し、コミックス化された際の「修正箇所」をまとめてご紹介しよう。

ジョナサンの名言といえば「何をするだァーッ」

■「何をするだァーッ ゆるさんッ!」
このセリフは記念すべき第1話に登場する。ジョナサンとディオが出会った際、ディオに愛犬を蹴り飛ばされたジョナサンが怒りのあまり発した言葉だ。しかし、元から方言チックなセリフだったわけではない。雑誌掲載時には正しく「何をするんだァーッ」となっていたにも関わらず、単行本化する際に誤植されてしまったのだ。

周知の通り、ジョースター家とディオの因縁は「ジョジョ」シリーズの大きな軸。同シーンは、宿命的な歴史の始まりとなる大事な場面だと言える。普通ならすぐさま修正しそうなものだが、この誤植はなんと発見から15年間も放置されていた。結果として、「何をするだァーッ」はファンの間でもっとも有名なセリフの1つとなっている。

誤植が修正されたのは、2002年のこと。「ジョジョ」シリーズの文庫化が始まった際に、コミックスの内容も見直され、ようやく雑誌連載版のものと同じ表記となった。とはいえ長年愛されてきたセリフなので、修正をさびしく感じるファンも多かったようだ。

ちなみに第1部を原作としたゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』では、特定の条件を満たすことでジョナサンが「何をするだァーッ」と叫んでくれる隠し要素が存在する。もし修正前のセリフが恋しくなったら、ゲームをプレイしてみるといいかもしれない。