『進撃の巨人』完結で“別マガ”の行方は…? 看板作品なき後の展望に注目

『進撃の巨人』33巻(諫山創/講談社)

現在TVアニメが放送中ということもあり、国内外でファンが大盛り上がりしている漫画『進撃の巨人』。同作は『別冊少年マガジン』の看板作品だが、4月には連載が終了する予定となっている。そのためネット上では、雑誌の先行きを不安視する声があがっているようだ。

「進撃の巨人」は、「別マガ」創刊号である2009年10月号から連載が続いてきた作品で、10年以上にわたって同誌を支えてきた。最終回は4月9日に発売される5月号に掲載予定で、その後は〝雑誌の顔〟が消えてしまうことになる。

参考までに日本雑誌協会が公表している「印刷証明付き部数」を調べてみると、2020年10月~12月までの「別マガ」の発行部数は4万8667部。競合他社の月刊誌『ウルトラジャンプ』の2万部、『ゲッサン』の1万5000部といった数字と比べると、2倍ほど高い発行部数となっている。

しかし1年前の2019年10月~12月は5万1333部、2年前の2018年10月~12月は5万7333部であり、ゆるやかに発行部数を落としつつあるのも事実だ。もし現在の発行部数が「進撃の巨人」によって保たれているのだとしたら、完結後は発行部数がガクッと落ちてしまうかもしれない。

「進撃の巨人」終了後を支える作品は?

現在「別マガ」では、「進撃の巨人」の他にも実力のある作家陣が連載している。『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』を描いた荒川弘の『アルスラーン戦記』や、『ラブひな』『魔法先生ネギま!』などのヒットを飛ばした赤松健の『UQ HOLDER!』、『マギ』で話題になった大高忍の『オリエント』など、豪華な顔ぶれだ。このうち「アルスラーン戦記」は累計発行部数750万部、「UQ HOLDER!」は370万部を超えるヒット作品である。

また、このほかにも『惡の華』で話題になった押見修造の『おかえりアリス』や、アニメ化された『ふらいんぐうぃっち』『100万の命の上に俺は立っている』『かつて神だった獣たちへ』などの作品も連載中。しかし、この中に「進撃の巨人」と並ぶほど世間で話題になっている作品があるかと問われると、そうとは言えないのが現状だ。やはり頼みの綱は、「進撃の巨人」作者の諫山創による次回作だろう。

ちなみに諫山は女性向けファッション誌『25ans』2015年9月号のインタビューで、次回作の構想について語ったことがある。諫山によると、〝フリースタイルでラップの技を競うMCバトルに興味がある〟とのこと。これまでの激しいバトルアクションとは打って変わって、次回作はまさかのラップバトル漫画になる可能性もあるようだ。しかし、インタビュー自体は5年以上前のものなので、今では諫山の構想が変わっていてもおかしくはない。

もちろん諫山が次回作を描いたとして、「別マガ」で連載されるかどうかは不明だ。しかし、諫山が同誌で新連載を始めれば、大きな話題となることは間違いない。「進撃の巨人」なき後の「別マガ」がどうなるのか、今後も注目していきたい。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『進撃の巨人』33巻(諫山創/講談社)

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