『ONE PIECE』最大の見せ場! ルフィが“本気でキレた”シーン3選

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

漫画『ONE PIECE』の魅力は、何より登場人物たちが爆発させる感情の力強さにあるだろう。陽気なイメージのある主人公・ルフィも、大切なものを傷つけられた際にはすさまじい激情を溢れさせる。今回はそんなルフィが本気でキレたシーンを、3つご紹介していこう。

その激情は仲間や友達のために

<その1>ナミがアーロンに“道具扱い”されるシーン
まずは第92話、ルフィたちが傲慢な魚人・アーロンと戦った際の一幕。アーロンが率いる「魚人海賊団アーロン一味」は、ココヤシ村の人々を恐怖で支配し、悪の限りを尽くしていた。その被害者の中には、「麦わら海賊団」の大切な仲間・ナミも含まれる。

ナミは育ての親であるベルメールさんをアーロン一味に殺された上、専属の測量士として人生を束縛されることに。極悪非道な所業であり、ルフィは戦闘前から怒りを抑えきれないようすだった。

そして実際に戦闘が始まると、偶然にもルフィはナミが使っていた部屋に転がり込む。その部屋にはナミが書いた海図がぎっしりと並び、使っていたペンには血が染み込んでいた。それだけでナミがどんな扱いを受けてきたのか如実に物語っているが、さらにアーロンは「これ程効率よくあの女を使えるか!?」というセリフを放つ。

ナミを道具扱いするアーロンに対して、ルフィは激怒。「つかう?」と静かに問いただした上で、ナミを8年間苦しめてきた部屋を力任せに破壊していく。怒りに突き動かされたルフィは、当時格上だったアーロンをものともせず、そのアジトごと撃破する。最後に瓦礫から立ち上がったルフィが「お前はおれの仲間だ!」とナミに伝える場面には、読者の誰もが心を打たれたのではないだろうか。

<その2>ベラミー海賊団に殴り込みをかけるシーン
ルフィといえば、誰とでも友達になる人懐っこい性格でお馴染み。そして、友達が困っているのを見ると危険も惜しまずに助けようとする。とくに印象的なのは、モンブラン・クリケットをめぐるエピソードだ。

クリケットはもともと、自身の先祖であるノーランドが見つけたとされる黄金郷を来る日も来る日も海に潜って探し続けていた。しかし第231話で、10年かけて見つけたわずかな金塊を「ベラミー海賊団」に奪われてしまう。それを知ったルフィは、いつもとは別人のように厳しい表情を浮かべながら、「朝までには戻る」と言い残して一味のもとを離れる。

たった1人で「ベラミー海賊団」のもとを訪れたルフィは、クリケットの金塊を返すように要求。なぜそんなことをするのかと尋ねたベラミーに対して、友達のためだとハッキリ答える。そんな海賊らしからぬ言動をベラミーはあざ笑い、「バネバネの実」の力でルフィへと襲い掛かっていく。しかし激しい怒りを込めたルフィの拳は、ベラミーをたった1発で撃破するのだった。