漫画誌『モーニング』に“黄金時代”が到来中!? ケンコバも夢中になる連載作品

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『鬼滅の刃』などの大ヒットにより、日本全土で空前の漫画ブームが巻き起こっている昨今。さまざまな漫画雑誌がしのぎを削る中、最近では『モーニング』の連載ラインナップが大きな注目を集めているようだ。

4月15日に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では、お笑い芸人のケンドーコバヤシがオススメの漫画を紹介。その一覧表の中に、『GIANT KILLING』『グラゼニ』『バトルスタディーズ』『インビンシブル』『望郷太郎』『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』『紛争でしたら八田まで』と「モーニング」連載作品が多数含まれていた。

紹介作品があまりに偏っていたことでニワカ扱いする視聴者もいるようだが、漫画ファンの間では《ケンコバは分かっとる》《とりあえず「モーニング」っていうのはかなり正解》《マンガ読みとして信頼できる》と納得の声があがっている。

今の「モーニング」は、連載陣が他の漫画雑誌よりも群を抜いてハイレベル。中でも注目すべきは、ユニークな切り口のスポーツものが多数連載されている点だろう。

アニメ化もされたヒット作「GIANT KILLING」は、弱小プロサッカークラブの監督を主人公とした漫画。選手を主役にするのではなく、あえて監督を物語の軸に据えている点が独創的だ。また「グラゼニ」もアニメ化された作品で、プロ野球における金に焦点を当てた異色作。他にも、元PL学園の野球部員だった作者による『バトルスタディーズ』など、スポーツ漫画好きの心に響く作品が揃っている。

スポーツ漫画だけじゃない!「モーニング」を支える異色作

上に挙げたスポーツ漫画以外にも、「モーニング」の注目作は多い。ケンコバも挙げていたが「望郷太郎」もその1つ。同作は、『へうげもの』の作者・山田芳裕が手掛けるSF物語だ。

500年の人工冬眠から目覚めた主人公・舞鶴太郎は、家族も財産も全て失ってしまう。だが一縷の希望を賭け、祖国・日本を目指して旅をしていく…というのが大まかなストーリー。500年の間に何が起きたのか、そして500年後の文明はどうなっているのか…さまざまな点で読者を惹きつけてやまない。

また、「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」も漫画好きからの注目度が高い作品。警察官がカッコよく事件を解決するという、よくある警察ものではなく、女性警官のリアルな仕事風景を描いたハイレベルなギャグマンガだ。

作者・泰三子は、約10年女性警察官として勤務していたという異色の経歴。しかも、警察官をやめて漫画家になった動機も「警察のことを知ってほしい」という理由からだったそうで、作品にも彼女のリアルな経験が反映されている。

王道ではないかもしれないが、現在の「モーニング」連載作は一癖も二癖もあるものばかり。変わった経歴をもつ作家が集まっていることも、雑誌の色に大きく影響しているのだろう。漫画ブームの次なる覇権は、意外な伏兵がかっさらっていくかもしれない…。

文=野木

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