カタクリは当初ロギア系だった!?『ONE PIECE』86巻で修正された表現

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

週刊誌に掲載されている漫画は、連載ペースの都合上、誤植や設定ミスがよく生じるもの。『週刊少年ジャンプ』の看板漫画である『ONE PIECE』も例外ではない。単行本が発売されるたびに、そうしたミスが修正を余儀なくされている。

とくに2017年に発売された単行本86巻は、「ジャンプ」本誌の読者が困惑した設定の修正が話題を呼んでいた。

カタクリの「モチモチの実」はロギアだった!?

86巻で最も物議を醸したのが、第863話『義侠派』。このエピソードの中で、「ビッグ・マム海賊団」の幹部であるシャーロット・カタクリが「モチモチの実」の能力者だと明かされていた。しかし問題は、「モチモチの実」の能力が自然(ロギア)系と表記されていたことにある。

ロギア系とは自分の身体を炎や氷、光といった自然界の物質に変化させられる能力のこと。作中に登場するロギア系の能力者たちは、そのほとんどが凶悪といえるほど強大な力を持っている。しかしカタクリの「モチモチの実」は、自分の身体を餅のようにやわらかくして自由に伸縮できるというものだ。餅は人工的な食べ物なので、普通に考えればロギア系の定義には当てはまらない。

明らかな矛盾ではあるが、多くの読者は意図的なものだと考えたようで、「ジャンプ」掲載時には《モチモチがなんでロギアなのか分からなかったけど、トリモチのことを言ってるのかな。それだと自然物だから理にかなってる》《餅のデンプンを自然物と解釈した上でのロギアなんかな?》といった考察が飛び交っていた。

しかし単行本化した際に、カタクリの能力は「特殊な超人(パラミシア)系」へと修正されることに。熱心に行われていた議論は水の泡となってしまった。とはいえわざわざ特殊なパラミシアと表記されているため、「モチモチの実」がイレギュラーな能力であることは確かなのだろう。