『ゴールデンカムイ』278話“新しい女”の生き様に感動の声「推しになっちまう」

『ゴールデンカムイ』278話“新しい女”の生き様に感動の声「推しになっちまう」

『ゴールデンカムイ』25巻(野田サトル/集英社)

5月13日に発売された『週刊ヤングジャンプ』24号に、人気漫画『ゴールデンカムイ』の最新話が掲載。作中で描かれた財閥令嬢・金子花枝子の生き様をめぐって、女性読者から激しい共感の声が巻き起こっている。

※『ゴールデンカムイ』最新話の内容に触れています

第278話『花枝子お嬢様とふりちんノラ坊』では、前回から引き続き杉元佐一の過去エピソードが描かれている最中。杉元は第7師団長の息子・花沢勇作の替え玉として花枝子とのお見合いに挑むが、そこに鶴見たちが乗り込んでくる。

激しい争いが繰り広げられた後、杉元と花枝子はなんとかその場を脱出。杉元が替え玉だったことがバレるものの、花枝子は「あなたと結婚したい」と告白する。しかしお付きの女中・ハマ子は、花枝子が先に結婚していったご学友たちを見返すために〝顔のいい男〟を選ぼうとしていると指摘。「飾り物の男性」で自尊心を埋めなくても、「ご自身だけで優秀さを証明できるはず」とアドバイスを贈ってみせた。

けっきょく2人は結ばれなかったが、ハマ子の言葉は花枝子の生き方を大きく左右することに。エピローグとして、この後、彼女が〝女帝〟と呼ばれるような人生を送ったことが語られている。

「山の動く日」よりも先に目覚めた女

女性が〝家〟に強く縛られていた明治時代において、自由に生きる道を模索した花枝子。その生きづらさや、先進的な考え方に対して、ネット上では《花枝子お嬢様、自分を貫いてかっこいいぜ…!》《たった数話の登場なのにここまで魅力的なキャラになるとは思いませんでした》《こんなん推しになっちまう。花枝子…好きだ》《花枝子嬢は自分で自分の幸せをつかみとれる人だ。好きだなあ》《何が好きって明治時代のお話なのにジェンダー論は現在と地続きなところ。今週のハマ子と花枝子嬢の会話凄くじ~んとしてしまった》といった称賛の声が相次いでいる。

なお花枝子の半生は細かいディテールと共に描かれており、実在のモデルが存在することは想像にかたくない。モデルとなった人物について、読者の間では実業家・渋沢栄一の後妻である伊藤兼子や、女傑と評された女性実業家・広岡浅子などの名前が挙がっていた。

現代とは大きく異なる時代背景について、生き生きと描き出してくれる「ゴールデンカムイ」。花枝子のエピソードは、読者の心にどんなものを残していったのだろうか…。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ
■『ゴールデンカムイ』25巻(野田サトル/集英社)

◆過去の「ゴールデンカムイ」レビューはこちら

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