アニメ『ONE PIECE』974話“光月おでん”が処刑に… 特別演出にファン号泣

アニメ『ONE PIECE』974話“光月おでん”が処刑に… 特別演出にファン号泣

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

人気アニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の第974話『〝煮えてなんぼのおでんに候〟』が、5月16日に放送。原作でも大きな話題を呼んだ「光月おでんの処刑シーン」が描かれ、号泣する視聴者が続出している。

※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

前回に引き続き、赤鞘九人男の面々をかばったまま「釜茹での刑」を耐えるおでん。1時間にもわたる刑が終わりを迎える頃、黒炭オロチは突然「銃殺の刑」に変更するという卑劣な態度を見せ、おでんだけでなく〝一家皆殺し〟を宣言する。もはやこれまでと悟ったおでんは、赤鞘九人男たちをその場から逃がし、「ワノ国を開国せよ!」と自身の夢を託すのだった。

ただ1人、煮えたぎった釜の中に留まり続けるおでん。そこで宿敵・カイドウは、おでんを自らの銃によって殺すことを告げる。しかしおでんは怯むことなく、「俺は一献の酒のお伽になればよし」「俺の侍たち、トキ、モモの助、日和、行ってまいる」と笑顔で別れを告げる。最後には「煮えてなんぼの…」と言ったところで銃により打ち抜かれ、国民たちの「おでんに候!」という叫びが響きわたる…。

壮絶極まりないおでんの散り際に、ネット上では《最後に見得をはるのがおでん様らしい。涙が止まらない》《おでんの生き様がかっこよすぎた…普通に泣いたわ》《朝からめっちゃ泣いてる、ティッシュぐちゃぐちゃ》《アニメで泣いたのチョッパー以来だ。気づいたら涙出てきた》《原作でちょっとどうかと思える演出だった「すぅ〜」を国民が息を呑む描写にうまく昇華していて、ここはアニメの方が良かった》《すぅ~アニメになるとアリだな》といった声が続出している。

最後まで信念を貫いた男・光月おでん

おでんが処刑されるシーンの演出は、原作を丁寧に再現。おでんの走馬灯や、セリフが筆で描かれるというオリジナルの要素なども追加されている。さらにこのシーンで使用されたBGMは、作曲家・田中公平の書き下ろしというこだわりようだ。

とくに原作との相違が目立つのは、おでんが散り際に浮かべた表情。原作ではとくに描かれていなかったが、アニメでは笑顔を浮かべながら最期を迎えていた。この改変に対して、ファンからは《おでんの死ぬ前の笑顔があまりにも優しすぎて泣きました》《アニメ版だと笑ってたけどそれもすごい良かった! 見事な生き様でした、おでん様!》《なにこのおでんの笑顔、めちゃ愛おしい。次の世代に託す時の顔って感じですごくいい》と絶賛の声が相次いでいる。

そもそも「ONE PIECE」のキャラクターたちは、笑って死んでいくことが多い。海賊王のゴール・D・ロジャーやナミの育ての親であるベルメール、ドラム王国の医者ヒルルクなど、ほとんどのキャラクターがこのパターンに当てはまる。彼らに共通しているのは、自身の人生に後悔していないということだ。恐らくおでんも後悔はなく、自身の無念は赤鞘九人男や後世の人々が晴らしてくれるという確信があったのだろう。

誰よりも豪快で、まっすぐな生き方を選んだ光月おでんという男。その輝きは、多くの人々の記憶に刻み込まれたはずだ。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

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