『呪術廻戦』禪院家相伝「投射呪法」ってどんな術式? 理解が難しい能力の仕組みを解説

『呪術廻戦』禪院家相伝「投射呪法」ってどんな術式? 理解が難しい能力の仕組みを解説

『呪術廻戦』16巻(芥見下々/集英社)

『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』では、禪院真希・真依の生家である禪院家がフィーチャーされている真っ最中。作中では、毎週のように息をのむ死闘が繰り広げられている。その一方、多くの読者は謎めいた術式「投射呪法」に悩まされているようだ。

「投射呪法」は禪院家に代々伝わる相伝の術式で、これまでに直毘人や直哉が披露してきた。作中の説明によると、「1秒を24分割」、さらに術師の視界を画角として「あらかじめ画角内で作った動きをトレースする」ものだという。この術のメリットは高速で動けることにあり、直哉は亜音速(マッハ1未満)の域に達するほどのスピードを誇っていた。

とはいえ、「投射呪法」の仕組みは説明を読んだところで、サッパリ理解できないだろう。混乱する読者も多く、ネット上では《投射呪法がなぜ速く動けるのかよくわからない》《全然わからない。俺たちは雰囲気で投射呪法を理解している》といった疑問の声が満ちあふれている。

「投射呪法」はなぜ分かりにくい?

「投射呪法」が理解しにくい理由の1つは、聞きなれない用語が含まれていることにあるだろう。その用語をかみ砕いて説明すると、まず「1秒を24分割」というのは「1/24秒=約0.04秒」ごとに、ということ。「画角」とはカメラのレンズが捉えた光景の角度を指し、「トレース」は物の動きをなぞることを意味する。

これは1秒間に何枚異なる絵が入るか、というアニメの「コマ打ち」の原理が元となっている。術師はアニメーターのように、脳内で1秒を24コマの絵としてイメージ。その通りの動きを自分が行うことで、普通よりもスピーディーに動けるらしい。ただし「一度作った動きは途中で修正できない」などの制約があり、それを破るとペナルティとして1秒フリーズしてしまう。

なんとも複雑だが、ここまではロジックとして理解できるだろう。問題は、術師がタッチすることで他の人間に「投射呪法」を発動できることにある。この現象により、相手もまた「脳内で24コマ分の動きを決めて、その通りに動く」というムーブを強いられるのだ。もちろん術師がそれを明かすはずもないので、実質的には1秒フリーズを強制するものだと言える。

しかし、相手に「投射呪法」を発動させることについて作中では何の説明もない。他の術式で同じような付加効果を持っているものは見当たらないため、「なぜこの術式だけ?」と唐突な印象を受けるのは当然だ。「投射呪法」について正確に説明するなら、「コマ打ち」を再現するという1つ目の能力に加えて、「相手に術式を押し付ける」という2つ目のサブ能力があると言うべきだろう。

さらに言うなら、なぜペナルティで1秒フリーズするのかも不明。理屈を整理するのではなく、そういうルールだと諦めて飲み込む方が賢いのかもしれない…。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『呪術廻戦』16巻(芥見下々/集英社)

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