令和版マァムに賛否… アニメ『ダイの大冒険』の“原作改変”を振り返る!

令和版マァムに賛否… アニメ『ダイの大冒険』の“原作改変”を振り返る!

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版』21巻(漫画:稲田浩司、原作:三条陸、監修:堀井雄二/集英社)

昨年10月に始まり、これまでに3クール分の放送が終わったアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(テレビ東京系)。同作ではさまざまな事情によって、原作から大幅に改変されてしまったシーンが存在する。そこで本稿ではこの機会に、これまで賛否両論の嵐を呼んできた原作改変シーンをまとめて振り返ってみよう。

自主規制が厳しくなった令和版「ダイの大冒険」

<第1話:ずるぼんのサービスカットはNG>
今作は第1話の時点で、すでに大胆な改変が行われていた。原作ではニセ勇者たちにさらわれたゴメちゃんの居場所を吐かせるため、ダイがずるぼんという女性を尋問する場面があった。そこで彼女は、大アリクイによってあられもない姿にさせられるのだ。しかし、アニメでは主に子どもをターゲットとするためか、お色気シーンが丸ごとカットされていた。

ずるぼんの見せ場を期待していた大人の視聴者は多かったようで、ネット上では《ずるぼんのくすぐり刑がなくて悲しい》《ずるぼんの尋問が入ってないやん!》といった声が続出。しかし今作ではその後も、さまざまなお色気要素が削除されていくことになる…。

<第14話:女性の顔を焼かないフレイザード>
令和版アニメで改変されたのは、お色気シーンだけではない。第14話では、氷炎将軍フレイザードのもっとも有名な場面がカットされた。原作において、フレイザードはレオナ姫を護衛するマリンという女性をつかむと、その顔を容赦なく炎で焼いてしまう。そしてそれを批判されると、「男も女も関係ねェ」「強い奴が生きて弱い奴は死ぬんだよ!!」と無情に言い放つのだ。

フレイザードの残虐性を表現したシーンだったが、今作では顔を焼かずに投げ捨てるだけ。もちろん名言もカットされている。こうした配慮をめぐって、一部の視聴者からは《むしろ男女平等ではない》と批判の声もあがっていた。

<第16話:マトリフのセクハラが不発に>
マトリフといえば、「ダイの大冒険」の世界に2人とはいない大魔道士。しかし色を好み、隙あらば周囲の女性にセクハラしようとする悪癖をもつ。第16話では彼が「大きくなったな」と言いながらマァムの胸をさわり、お尻まで餌食にする…はずだった。

さすがに現代の価値観とそぐわないためか、今回のアニメ化ではマトリフの暴挙はなかったことに。セクハラ発言をした時点でマァムにツッコミを受け、実際に行動に出ることは許されなかった。