『ラブライブ!』が中国に配慮!? キャラ設定の“サイレント修正”にざわつくファン

『ラブライブ!』が中国に配慮!? キャラ設定の“サイレント修正”にざわつくファン

『ラブライブ!』が中国に配慮!? キャラ設定の“サイレント修正”にざわつくファン (C)PIXTA

ここ最近、アニメ・漫画界隈において「チャイナリスク」の問題が浮き彫りとなっている。大人気メディアミックスプロジェクト『ラブライブ!』においても、中国の情勢に配慮したようなサイレント修正が行われ、ネット上で大きな波紋を呼んでいるようだ。

物議を醸しているのは、7月11日から始まったアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』(NHK Eテレ)に登場する唐可可(タン・クゥクゥ)というキャラクター。彼女は中国・上海からの留学生で、当初は七夕の日である7月7日に誕生日が設定されていた。しかしその後、何の告知もなく7月17日に変わっていたという。

ハッキリとした変更時期は定かではないが、昨年12月発売の『電撃G’s magazine 2021年2月号増刊 LoveLive! Days ラブライブ! 総合マガジン Vol.11』ではすでに7月17日と表記されていたようだ。当時は表記ミスと思ったファンも多かったようだが、その後、公式サイトにおける誕生日も修正されている。

そもそも7月7日は、日中戦争のきっかけとなった「盧溝橋事件」が勃発した日であり、中国では特別な意味合いを持つ。そのため、唐可可の誕生日が発表された時点で、中国のネットユーザーからは批判の声があがっていた。

こうした経緯があるため、今回の変更を「中国のファンを刺激しないため」だと推測する人が多いのだろう。一連の騒動に対して、ネット上では《中国に媚びなくてもμ’sの時は中国でも流行っただろ。いい作品を作ればいいだけなのに》《中国に媚びるためにキャラ設定変えるのかよ》《そんなにチャイナマネー欲しかったら中国版ラブライブ作って中国だけでやってろよ》《中国の圧力で唐可可ちゃんの誕生日ねじ曲げられたってマジ?》といった反応が続出している。

キャラクターの誕生日すら自由に決められない?

もし中国のネットユーザーを想定した修正だとしても、「過剰反応ではないか」と感じる人もいるかもしれない。しかしつい最近も、二次元キャラクターの誕生日設定をめぐって炎上騒動が巻き起こっていた。

その作品は日本のコンテンツではなく、『PixelNeko工作室』が開発した中国のスマートフォンゲーム『蘇りの魔女』。織姫をイメージしたような日本風のキャラクター・脱解の誕生日が7月7日に設定されていたのだが、「ラブライブ!スーパースター!!」と同様の理由から批判が殺到。「蘇りの魔女」公式が謝罪し、8月8日に変更されることとなった。

その際に「蘇りの魔女」公式は、同キャラクターについて日本ではなく「唐王朝の文化的背景をもとにデザイン」していることを説明。7月7日というのも本来は旧暦7月7日を想定したものだったとして、ユーザーをなだめていた。

日本の作品でも『鋼の錬金術師』や『僕のヒーローアカデミア』など、実際に中国のネットユーザーによって炎上させられたケースは数多い。大問題になる前に配慮・対応しておくのは、賢い判断なのかもしれない。とはいえキャラクターの誕生日すら自由に設定できないとなると、生きにくい世の中だと感じてしまうが…。

文=大上賢一

【画像】

LustreArt / PIXTA

【あわせて読みたい】