カイジ3作目のスピンオフがダダ滑り…『上京生活録イチジョウ』大不評!

カイジ3作目のスピンオフがダダ滑り…『上京生活録イチジョウ』大不評!

カイジ3作目のスピンオフがダダ滑り…『上京生活録イチジョウ』大不評! (C)PIXTA

『カイジ』シリーズのスピンオフ、『上京生活録イチジョウ』のコミックス第1巻が7月20日に発売された。同シリーズではクセの強い脇役キャラを主人公とするスピンオフが次々とヒットを飛ばしていたのだが、「イチジョウ」はあまり話題になっていないようだ。

同作は『賭博破戒録カイジ』の「欲望の沼」編に登場する、裏カジノの支配人・一条聖也を主人公とした作品。18歳の彼が、下積み時代を送っていた頃の上京物語が描かれている。

一条が裏社会に染まるまでの成り行き…ではなく、若気の至りゆえのクズエピソードや節約生活の様子がストーリーの中心。主に一人暮らし経験者が親近感を覚えそうな内容も織り交ぜられているのだが、肝心の読者からの反響はイマイチだ。

ネット上でも《何をやりたいのかさっぱりわからない…》《面白くないとは思ってたが、最早もうつまらないな》《ダメな若者あるあるみたいなのを雑に当てはめただけであんなの全然一条のキャラじゃないじゃん》《トネガワやハンチョウと違って、イチジョウは毒にも薬にもならなくて話題にも上がらない》といった不評の声が続出している。

一条らしさがゼロ?「カイジ」ファンに刺さらない理由

これまで「カイジ」シリーズからは、『中間管理録トネガワ』『1日外出録ハンチョウ』といったスピンオフが登場していた。「トネガワ」は、本編でカイジと死闘を繰り広げた利根川幸雄が中間管理職としての悩みに苦しむ様子を描いた作品。本編とはかけ離れたギャグ調のストーリーや大人あるあるなどが読者に受け、大ヒットにつながった。

「ハンチョウ」は、帝愛グループの地下強制労働施設で働く大槻が主人公。1日だけ労働から解放される「1日外出券」を使って休日を楽しむ大槻の姿や、地下労働施設での生活もみどころだ。

これらに続けて3匹目のどじょうを狙った感のある「イチジョウ」だが、前2作が本編の内容も絡んだストーリーであるのに対し、同作は一条が働いていた裏カジノに関する要素がほとんどない。また現代が舞台のパラレルストーリーで、スマートフォンや最新のゲームも登場するため、本家「カイジ」の昭和っぽさは皆無。同作ならではの要素がことごとく削られていることから、「一条が主人公である必要はない」という点がファンに刺さらなかった原因の1つだろう。

幸か不幸か、現在連載中の『賭博堕天録カイジ』はかなり不評を呼んでいるため、《どうなっても今の本編を下回ることはなさそうという最強のセーフティがある》《今の本編なんかより面白い時点でいろいろ終わってると思う》といった声も。「カイジ」の根強い人気が続くかぎりは、同作の人気も安泰なのかもしれない。

文=野木

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