『電影少女』桂正和とのコラボで批判殺到! 女性向けブランドに「女体を浪費するな」

『電影少女』桂正和とのコラボで批判殺到! 女性向けブランドに「女体を浪費するな」

『電影少女』桂正和とのコラボで批判殺到! 女性向けブランドに「女体を浪費するな」 (C)PIXTA

8月27日、女性向けストリートファッションブランド『X-girl』が人気漫画家・桂正和とのコラボレーションアパレルを発売。しかしこのコラボが〝性的消費〟に当たるとして、SNS上で物議を醸す事態となったようだ。

今回「X-girl」では、「90s CAPSULE COLLECTION」というテーマで90年代に連載されていた桂の作品をピックアップ。『電影少女』、『I”s<アイズ>』、『D・N・A2 ~何処かで失くしたあいつのアイツ~』などの登場キャラクターや、各作品の名シーンがプリントされたアイテムが展開されている。

ストリートカルチャーである「X-girl」と、オタク文化を代表する桂のイラストが見事に融合しているため、コラボを好意的に受け止める人も多い。しかし問題の争点は、桂が男性に人気のあるセクシー系のイラストを手掛けてきたことにあるようだ。

SNS上では、女性の性的消費に敏感な層から《見た瞬間、これ以上女体を浪費するなという見方しかできなくなってもうダメ》《なんで主力の購買層である女性を無視して男性向けの広告にしちゃうんだろう》《顧客へのセクシャルハラスメントだ》《エックスガールはもう初心とか全部忘れたんだろうな。男と名誉の為のブランドになるんだもんね》《なんでこんな媚びるコードで性消費される情けない内股女の肖像を使った? つよつよ女のブランドだと思ってたのにがっかり》といった批判の声が相次いでいる。

ブランドイメージとの乖離が問題に?

これほど批判の声が目立つのは、「X-girl」があくまでストリートファッションであり、男性ウケを狙った方向性ではないことも関係しているだろう。桂のイラストを女性の性的消費として、男性に媚びたものとして捉える人にとっては、ブランドイメージとの矛盾が看過できなかったものと思われる。

とはいえ、セクシーなイラストが必ず性的消費に当たるかどうかは微妙なところ。たとえば世界的有名ブランドの『Supreme』は、ストリートファッションにセクシー系のポップカルチャーを取り入れた商品を積極的に展開してきた。こうした文脈ではイラストがアートとして受容され、一種のオシャレと見なされているため、むしろ女性ウケがよいものとなることもある。セクシーなイラストだからといって、一概に男性向けと断じるわけにもいかない。

ただ、その一方で桂のイラストがアートの文脈に馴染みにくい印象があるのも事実だ。アート系萌え絵の代表・江口寿史などと比べると、明らかに扇情的な塗りとなっており、性的消費と捉える人がいるのも理解できる。

どちらが正義と決めるのも難しい問題だが、ひとまず大きな話題を呼んだという意味では、今回のコラボは成功だったのかもしれない。

文=大上賢一

【画像】

master1305 / PIXTA

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