アニメ『ポケモン』は悪人に優しい世界? 第79話の展開に「モヤる」「それでいいの?」

アニメ『ポケモン』は悪人に優しい世界? 第79話の展開に「モヤる」「それでいいの?」

アニメ『ポケモン』は悪人に優しい世界? 第79話の展開に「モヤる」「それでいいの?」 (C)PIXTA

9月3日の『ポケットモンスター』(テレビ東京系)では、ジョウト地方にある日蝕城(にっしょくじょう)を舞台としたエピソードを放送。そこで描かれた悪役の〝裁き方〟をめぐって、ネット上でちょっとした議論が巻き起こっている。

※アニメ『ポケットモンスター』最新話の内容に触れています

第79話『月と太陽、コハルとハルヒ』では、サトシたちがエーフィとブラッキーに会うため日蝕城へ。そこでコハルとそっくりな見た目をしたハルヒという少女が登場し、彼女が日蝕城の次期城主候補であることが明かされる。

日蝕城で「日蝕祭」が始まる中、忍者のような風貌をした少年・カツキが急襲。彼はハルヒとコハルを間違えたらしく、アリアドスの「いとをはく」によって暴力的にコハルを誘拐する。その後、人違いに気づくものの、カツキは人質と引き換えに次期城主の座を明け渡すように要求するのだった。

その後、コハルはサトシとゴウの助けを借りて自力で脱出。それでもカツキは往生際わるく、城主の座を求めてポケモンバトルを仕掛ける…。

“罰の不在”が気になる? モヤモヤを抱える視聴者たち

カツキはコハルを誘拐した上、イーブイなどのポケモンを傷つけており、事情はあれど明確に〝悪役〟という立ち位置。しかしポケモンバトルの後、ハルヒたちの厚意によってあっさりと許され、人々にも温かく迎え入れられていた。

ポケモン世界の住人は納得したようだが、唐突なハッピーエンドに違和感を抱いた視聴者も多い。ネット上では《カツキはコハルにちゃんと謝って欲しかったなーそれ以外は良かった》《悪さしたキャラが罰を受けずに改心?する展開がなぁ。う~ん…モヤモヤする》《二週連続で悪い事した奴が許される展開物凄くもにょる。とりあえずカツキはコハルに謝れ》《ハルヒと城主さんが人格者だったから許された感じですが、正直それでいいの?という気持ちはあります》といった疑問の声が続出している。

本来ならば、ポケモンを犯罪や誘拐に使った行為は刑事事件として扱われる設定。現に2月5日に放送された『メッソン・イン・ポッシブル!』というエピソードでは、ポケモンを誘拐したロケット団をサトシとゴウがコテンパンに。その後、警察のジュンサーさんも駆けつけ、事情聴取を行っていた。

しかし今回のエピソードでは、明らかに罰を受ける描写がなかったのは気になるところ。前回放送の第78話『狙われたサクラギ研究所!』でも、サクラギ研究所のデータを勝手に消去した犯人があっさりと許されていたため、徐々に犯罪者の扱いが甘くなっているのかもしれない。

アニメ『ポケモン』は子どもをメインターゲットにしている作品であり、作中で示される倫理感が大きな影響を与える可能性もある。今一度、勧善懲悪について考え直すべきなのではないだろうか…。

文=城門まもる

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Benzoix / PIXTA

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