『名探偵コナン』1085話“劇場版ありき”の原作にブーイング「映画に寄せすぎ」

『名探偵コナン』1085話“劇場版ありき”の原作にブーイング「映画に寄せすぎ」

『名探偵コナン』100巻(青山剛昌/小学館)

1月19日に発売された『週刊少年サンデー』8号に、大人気ミステリー漫画『名探偵コナン』の第1085話『15の受難』が掲載された。今回から新章が開幕したものの、明らかに“劇場版コナン”に寄せた内容だったため、読者からブーイングが殺到している。

※『名探偵コナン』最新話の内容に触れています

コナン、小五郎、蘭の3人は昼食を食べにレストランを訪れたが、そのお店では「マスカレード婚活パーティー」が開催中。貸し切りのため、入店することができない。その一方で婚活パーティーには、神奈川県警の警部・横溝重悟が参加していた。

重悟は双子の兄・横溝参悟の勧めで参加していたが、乗り気ではなかった模様。そこに神奈川県警の白パト隊員・萩原千速が現れ、存在がバレてしまう。そんな数奇な運命のイタズラが描かれる一方で、パーティー終盤に参加者の女性が殺害される事件が発生するのだった…。

千速は本誌の第1073話で初登場を果たした、新参者のキャラクター。しかし昨年発売の「週刊少年サンデー」28号では表紙を飾るほど、好待遇を受けている。今回の再登場も、サブキャラにしては非常に早いスパンだと言えるだろう。

「映画ありきの原作」になりつつある?

もちろんキャラクターが増えることには何の問題もないだろうが、なぜか一部の読者たちは不満を隠せない模様。それは千速が、あの人気エピソード『警察学校編』に登場したキャラと深く関わっているからだ。

彼女は「警察学校編」のメインキャラ・萩原研二の姉という立ち位置であり、松田陣平の“初恋の人”という設定もある。今年4月公開の劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』では、「警察学校編」の登場人物が絡んでくるため、そこに“寄せた”内容となっているのかもしれない。

もはや原作が面白いから映画化するのではなく、劇場版が先にあり、そのプロモーションとして原作が描かれている状態。そんな有り様に呆れている読者からは、《最近のコナン本誌ほんとつまらん。映画に寄せすぎだろ》《原作が駄作なのはもう確定していて、映画のために生かされてるような存在なんですね》といったブーイングが上がっている。

また今回のエピソードから、重悟と千速が“恋仲”に発展することを予想する人も。ご存じの通り、「名探偵コナン」の劇場版では恋仲になった人物がメインキャラになりがち。謎のジンクスを踏まえて、《数年後の映画の主役は、千速と横溝になってしまうんだろうな》といった声も上がっていた。

ただ、「名探偵コナン」のヒットを劇場版が支えていることは厳然たる事実。原作にまで影響を及ぼすのは本誌ファンへの裏切りにも思えるが、ただでさえ出版不況が続く昨今、綺麗ごとばかり言っていられないのだろう…。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『名探偵コナン』100巻(青山剛昌/小学館)

【あわせて読みたい】