大みそか特番が“ショボすぎる”理由! ターゲットから外れた現役世代…

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娯楽の多様化や視聴率・広告費の低下により、斜陽産業と言われて久しいテレビ業界。2022年の大みそか、テレビ視聴者たちは、これを如実に感じたようだ。

大みそかのテレビ番組といえば、豪華な特番を組み、各局がその年の全精力を注ぐお祭り。『NHK紅白歌合戦』のパイを奪おうと各局が視聴者争奪戦を繰り広げ、かつては格闘技中継で埋め尽くされた時代もあった。

しかし、昨年末の様子はというと…。

「昨年の大みそかは、日本テレビが芸人によるネタ大会『笑って年越し! 世代対決 昭和芸人vs平成・令和芸人』、フジテレビが『逃走中』の特別版、TBSはそれをパクった『鬼タイジ』を放送しました。

テレビ朝日は浮世絵離れした芸能人たちの発言を笑う番組『ザワつく!金曜日』の特別版、テレビ東京は超高齢者向けプログラム『年忘れにっぽんの歌』。子ども向け・老人向け番組ばかりで、おおよそ若年層をターゲットにしたものはありませんでした」(WEBジャーナリスト)

これに失望したのが、働き盛りの現役世代たちだ。

「テレビは終わった」と失望の声も…

ネット掲示板には、

《正直、年末特番でテレビの終焉を感じた》
《「逃走中」とそれと似たような「鬼タイジ」をやってたのがマジでヤバかった》
《テレ朝は口の悪いおっちゃんおばさんたちの愚痴や悪口の録画を垂れ流してるだけだし》
《親に付き合って観てたけど80年代の名曲ランキングクイズとかやってて戦慄したわ どう控えめに見ても対象年齢50歳以上としか それも大晦日の夜》

といった声が。この世代は、大晦日の特番に特に失望した模様だ。

「年末年始なら家族に会ったり、パートナー・友人と過ごしたり、いくらでも過ごし方がある中で、〝テレビを見る〟ことを楽しみにしているのは子どもや老人たち。そのため、現役世代をターゲットから外した番組ラインナップになったのでしょう。

無料で見られるテレビなんてコンテンツにかじりついて、『つまらない』『終わった』と文句を言いながら監視する様子は悲惨とも言えます」(週刊誌記者)

実際、格闘技『RIZIN』が「逃走中」に代わったフジ以外は、前年の大晦日と同じ番組。

動画ストリーミングサービス全盛の時代で、「嫌なら見るな」が本格化してきたようだ。

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