「利権の匂いがプンプンする」4月解禁のライドシェアに賛否の声 古市憲寿氏、堀江貴文氏、ラサール石井氏が私見

国土交通省は3月13日、4つの都府県の一部の地域で一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を運ぶ“ライドシェア”のサービスを認めると発表した。“ライドシェア”については、以前より著名人から賛否の投稿があがっていた。

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“ライドシェア”とは、一般ドライバーが自家用車を使い、有償の旅客運送を行うサービスだ。日本では、一般人が自家用車を用いて有料で他人を運送することは、“白タク”行為にあたり禁止されている。インバウンドによる外国人観光客の増加やタクシードライバーの減少が影響し、タクシー不足が叫ばれている。国内では過疎地や1月に地震のあった石川県加賀市などでライドシェアが認められている。

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今回認められた4つの都府県は、東京(23区と武蔵野市、三鷹市)、京浜(横浜市、川崎市など神奈川県4市)、名古屋(名古屋市など愛知県12市3郡)、京都市域(京都市など京都府8市4郡)。これらの地域は、タクシー不足が懸念される曜日や時間帯に限り、一般のドライバーが有償で乗客を運ぶサービスができるようになる。

海外ではライドシェアの普及が加速しており、アメリカの『Uber Technologies』や『Lyft』はすでに株式上場している。タクシー不足解消や低料金で利用できるため便利になる一方、安全性の問題などが山積みで、海外ではライドシェアによる交通事故や性的暴力の被害も報告されており、以前より“ライドシェア”関連の話題に著名人は反応していた。

社会学者の古市憲寿氏は3月6日、Xで「ラスベガスとロサンゼルスに行って、いま東京に戻ってきた。街中から『タクシー』の文字は消え、ほとんど『ライドシェア』に。海外に行ったことのないひと、ライドシェアを使ったことがないひとほど、日本国内での導入に反対が多いという。そりゃそうだよね」と綴り、実体験を告白。「社会保障とかに比べたら何でもない制度でさえ、変わるのにめちゃくちゃ時間がかかる。だって、解禁されても損するひとはごく一部なのだから。(ライドシェアが嫌なひとは使わなければいい)」と揶揄した。

さらに、実業家の堀江貴文氏は古市氏の投稿を引用し「ライドシェア推進派は具体的な金銭的メリットとかないからロビー活動とかしないけどタクシー業界は死活問題だから必死にロビー活動するわけで、そりゃなかなか勝てないよね」と政治絡みに突っ込んだ。

タレントのラサール石井氏は13日、Xで大阪・関西万博で国の制度案ではタクシーが1日最大約2200台不足する試算を大阪府の吉村洋文知事が公表したニュースを引用し「ライドシェアには利権の匂いがプンプンする。まず管理する組織が必要。天下り先がまた増える。メーターを付ける会社も。当然中抜きがある」と深読みし批判。「ていうか、タクシー不足するぐらい客が来ればいいが」と、終いには万博開催をイジっていた。

参考:国土交通省

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