『つばさの党』の妨害行為に乙武洋匡氏「権利を明らかに侵害」。音喜多駿氏は警視庁に対し「遅きに失した」

衆院東京15区補欠選挙で他候補を妨害したとして、『つばさの党』本部などに5月13日、警視庁が事務所捜索に入った。同選挙で落選した乙武洋匡氏らが同日、X(旧Twitter)に投稿し、同党を批判している。

補欠選挙には、同党からIT関連会社経営の根本良輔氏が出馬した。4月16日の告示後、同党の黒川敦彦代表らが他の候補者の選挙活動を妨害。同月18日には警視庁が黒川代表らに警告を出していた。事務所捜索ではパソコンなどが押収され、一連の目的や計画性を調べる方針という。

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乙武氏は街宣車の上で演説しようとしたところ、つばさの党・黒川代表が向かいの電話ボックスに上り、演説を邪魔するなどの行為を受けた。乙武氏は「彼らは“表現の自由”を主張していますが、“自由”とは他者の権利を侵害しないことが大前提です」と前置き。「今回の悪質極まりない一連の行為は、有権者の“演説を聞く権利”を明らかに侵害していました」と同党を批判した。

また日本維新の会の音喜多駿参院議員は「選挙妨害に対して本格的な捜査が入ったことは第一歩として評価できるものの、遅きに失した感が否めません」と投稿。選挙妨害に対する規制について、法改正も視野に入れながら各党と協議する意向を明らかにしている。

NHK党党首の立花孝志氏は「この後逮捕者が出るのか?また、起訴出来るのか?非常に興味がある!私が、提出した名誉毀損は、確実に起訴出来るので、それが功を奏した可能性もある!」と、自身の行動に価値があったと振り返っている。

乙武氏の投稿には「そうなんですよ。演説を聞く権利を侵害しちゃダメですよね」「あれはダメですね、いくら何でも」と同調するコメントが集まっている。

参考:乙武洋匡Xおときた駿X立花孝志X

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