劇場版『SPY×FAMILY』興行収入100億円突破は厳しい? 特典商法を追加しても立ちはだかる壁

Ned Snowman

(C)Ned Snowman/Shutterstock

昨年12月22日に公開された『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White』が3週連続で国内映画ランキング(興行通信社調べ)で3週連続1位をキープしている。1月13日から入場者特典第2弾が配布されるが、このまま興行収入100億円を突破することはできるのだろうか。

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新たなる入場者特典は、原作者・遠藤達哉の描き下ろしARイラストカード。オリジナルボイスや3Dアーニャが飛び出すなどさまざまな仕掛けが施されおり、全国合計50万人限定に配布されるという。

「昨今の映画界はアニメが覇権を握っています。興行収入を伸ばすために、特典商法を連発することも多く、『SPY×FAMILY』も例に漏れず、特典を配布する運びとなったのでしょう。

『SPY×FAMILY』は公開から18日間で、興行収入44.1億円を突破。観客動員数329万人と順調なスタートを切っています。このまま特典で観客たちを釣ることができれば、100億円も夢ではないかもしれません」(アニメライター)

100億円突破の可能性は十分あるが…

実際に特典の力を借りて、興行収入100億円を突破したアニメ映画は少なくない。その一つに数えられるのが、劇場版『呪術廻戦 0』だ。

同作は公開11日間で58億円を突破し、わずか43日間で興行収入100億円に到達。『SPY×FAMILY』と同じく、初の映画化作品で、入場者特典として小冊子を500万人限定で配布していた。

その後も『呪術廻戦 0』は第5弾まで入場者特典を配布しているため、『SPY×FAMILY』も同様の手法を使えば100億円突破の可能性は十分にあるだろう。

しかし両作には、客層に大きな違いがあるという。

「『呪術廻戦』はお金を落としやすい大人層が多い一方、『SPY×FAMILY』はファミリー層が多い。親子連れなので興収と動員数は稼げるかもしれませんが、特典欲しさに何度も劇場へ足を運ぶかどうか。円盤の売り上げをみると、『呪術廻戦』1期1巻が約3万5000枚、『SPY×FAMILY』が約1万枚と差がでています」(同・ライター)

100億円まで残り60億円ほど。第2弾の特典でどこまで集客できるかが運命を左右しそうだ。

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