「解散はない」古舘伊知郎氏が語る、衆議院補欠選挙全敗でも岸田政権が長期化する理由

フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏が、4月29日に自身のYouTubeチャンネル『古舘伊知郎チャンネル』を更新。解散総選挙を迫られる岸田文雄首相と自民党の今後について語った。

4月28日に投票が行われた衆議院東京15区、島根1区、長崎3区の3つの補欠選挙で自民党が全敗。古舘は、解散総選挙をめぐるマスコミの論調が二分していると紹介し「私は、解散はないと思っている」と持論を展開した。

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古舘氏は岸田首相について「この人は中途半端なことをやってみせるんですよ。本当に自民党を変えるんだ、派閥を解消させるんだ、派閥の功罪の罪が強く出ちゃってる時代なんだって言うんだったら、今回の安倍派の裏金のスキームを作ったんじゃないの、元々起源は森喜朗さんにあるんじゃないのとも言われてますよね。そこで電話で森さんと話したけども『何にもなかった、ちゃんちゃん』みたいなこと言ってますよね」と語った。

さらに、古舘氏は自民党最大派閥の安倍派を弱体化させた一方で、安倍派の長老たちには気を遣っていると指摘。「中途半端な人だから、俺は解散なんかない」と見方を示した。

古舘氏は、岸田下ろしが始まっても、代わりに「こいつで戦おう」とお膳立てするキングメーカーが今の自民党にはいないと語り、「消去法、消去法でせこく俺みたいに考えていくと 、意外に長いぞ、岸田政権は」と私見を述べた。

さらに『報道ステーション』(テレビ朝日系)で共演していた政治学者の中島岳志氏の言葉を引用し「岸田さんというのは、本当にブレる。つねにブレる、ブレるということが一貫しているというの。一貫してブレるということはF分の1、揺らぎに繋がるよね。だから意外に長期政権になるんじゃないかと思う」と予想した。

参考:YouTubeチャンネル『古舘伊知郎チャンネル』

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