大島育宙、小学館の『セクシー田中さん』社内説明会に疑問視「謎の論理のねじ曲げ」「無言よりタチが悪い」

東京大学法学部卒の芸人・大島育宙氏が2月7日、自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿。日本テレビ系ドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんの死去を受けた小学館の社内説明会に疑問を呈した。

大島氏は動画の冒頭で「映画ドラマの考察やレビューをやっているチャンネルとして、ちょっと見過ごせない」と切り出した。『東スポWEB』の報道によると、会社側は6日に社員向けの説明会を開催。その内容が外部へ流出しないと会社側が想定していた前提で話すと前置きした大島氏は、報道をもとに事態を解説した。

【関連】『海猿』原作・佐藤秀峰、テレビ局との映像化トラブルを語る「作品が自分の手から奪われていく感覚」 ほか

会社側が「SNSの運用、使用に関して、日頃より社内での注意喚起などしてきましたが、今回の事態にあたり、SNSでの発信が適切ではなかったという指摘は否めません」と謝罪したことに関して大島氏は「引っかかる」と首をひねる。

「原作者のSNSでの使い方に関して、出版社側から日頃から注意喚起をしてきたが、それが守られなかった、つまり原作者の方の発信が適切ではなかった。原作者の方がそれを世に出したということは適切ではなかったという表現に私には読める」と分析。「社内でシェアする内容として適切なのかというのは、かなり危ういところ」と苦言を呈した。

また、会社側が芦原さんの件に関する今後の調査結果を外部向けに発表するつもりはないとした理由を「芦原先生が、悩まれて発信したXを、〈攻撃するつもりはなかった〉という一文とともに削除されたことを鑑み、故人の遺志にそぐわないと思うからです」と説明したことについて、大島氏は「謎の論理のねじ曲げ」が起こっていると指摘する。

芦原さんのSNS投稿が「攻撃」と見なされるのかという問題と、ドラマを放送した日本テレビとの関係性について調査、検証することは「全く関係ない」と大島氏。投稿があろうとなかろうと検証は可能だと語り、「個人の意思を勝手にくみ取って、勝手に拡大解釈して自分たちの責任を放棄している」と糾弾した。そして「故人の残された数少ない文章を拡大して自分たちが責任逃れ、サボりをするために悪質に流用している、悪質に転用している。無言よりタチが悪いと思いました」と断じた。

小学館は8日になって「現在、調査を進めており、今後、再発防止に努めて参ります」とのコメントをホームページに掲載した。

参考:YouTube公式チャンネル『大島育宙【エンタメ解説・映画ドラマ考察】』

【あわせて読みたい】